Webサーバーとその種類とは?人気のWebサーバーと選び方も合わせて紹介!

Webサーバーを利用するのにどこにするか悩んでいませんか? ブランドごとに特徴があり、コンテンツの種類によって向き不向きもあります。

そこで今回は、Webサーバーの基本や人気ブランド、利用するために必要なレンタルサーバーの選び方も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

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目次

Webサーバーの基本とサーバーの種類

Webサーバーは、端末のブラウザなどを通じて利用者に情報やサービスを提供するソフトウェアです。ここでは基本的なことに加え、サーバーの種類についても紹介します。

Webサーバーの基本

Webサーバーとは、パソコンやスマートフォンなどの端末から利用者が送ったリクエストに対し、情報や機能を提供するコンピューターおよびソフトウェアを指します。ソフトウェアの場合は「Webサーバーソフトウェア」とも呼ばれます。ユーザーがリクエストをするために、Chrome・Safariなどのインターネットブラウザが利用されることが多いです。

また、サーバーにはWebサーバー以外にも様々な種類が存在しています。

サーバーとは

サーバー(server)とはWebを介して利用者とつながる情報提供側のコンピューターのことで、以下のようなサービスに用いられます。

  • ホームページ
  • Eメール
  • SNS
  • ネットショッピング
  • オンラインゲーム

サーバーは、コンピューターとしての「物理サーバー」とソフトウェアとしての「仮想サーバー」に分かれます。

コンピューターとしてのサーバーの種類

「物理サーバー」は、現実に存在している1台のコンピューターで、さらに2つの種類に分けることが可能です。

  • 共用サーバー:複数の利用者が1台のサーバーを共用しているものです。

   メリット :低コスト・管理が楽・オプションが豊富
   デメリット :スペック不足・自由度の低さ・他の利用者等の影響を受ける

  • 専用サーバー:物理サーバーを1台丸ごと使用している状態です。

   メリット :自由度の高さ・他の利用者等の影響を受けない
   デメリット :高コスト・管理が難しい

上記2種類が物理サーバー、つまりコンピューターとして存在しているものです。物理サーバー利用のおすすめ例としては下記のようになります。

  • 簡単なホームページ等の開設→共用サーバー
  • 大規模サイト等の構築 →専用サーバー

ソフトウェアとしてのサーバーの種類

「仮想サーバー」は、1台の物理サーバーに複数のOSをインストールして、サーバーがいくつもあるように稼働させているものです。共用サーバーと似ていますが、ユーザーが同じOSを利用しているか、それぞれ別のOSを使用しているかが違います。

仮想サーバーも2つの種類に分けられます。

  • VPS:「仮想専用サーバー」と呼ばれ、一台の物理サーバーの中に仮想的に複数のサーバーが構築されているサーバーです。利用者ごとにOSがインストールされるため、他の利用者の影響を受けにくく管理者権限を持てることからソフトウェアインストール等の比較的高い自由度があります。物理サーバーの分割利用のため比較的低コストでの利用が可能です。
  • クラウドサーバー:クラウド環境に作られたサーバーですサーバーに対してスペックやアクセス負荷分散等の機能も追加も容易に行うことができ、高い柔軟性を持ちます。また月額固定での利用費ではなく利用した分だけ支払うシステムが多く、お得に利用できることが多いです。
Webサーバーごとの特徴を説明するスライド
図 サーバーごとの特徴

自社で独自のサーバーを持つ企業もありますが、レンタルを利用する企業も多くあります。その場合は、どのような点に注目して選ぶかも重要です。

Webサーバーの種類と選ぶポイント

Webサーバーを選ぶ際に、人気の高いところをチェックするのも良い方法です。ここでは人気の高い種類と、次に必要となるレンタルサーバーの選ぶポイントを紹介します。動的なコンテンツに適したものや静的なコンテンツに対応したものなど特徴がさまざまあるので自分のイメージと相談して選んでいきましょう。

人気のWebサーバー

Webサーバーは目的に合ったものを選ぶことが重要ですが、数多くの種類があり、目的に合うものが複数存在することもあるのです。そこで人気の高いものを4つ紹介します。

Nginx(エンジンエックス)

Nginxの紹介スライド
画像出典: Nginx(エンジンエックス)

Nginxは「高い処理性能」「耐負荷性能」「並行処理性能」という特徴を有する静的コンテンツに適したwebサーバーです。オープンソフトウェアでBSDライセンスなことから、自由に機能追加等を行うことが可能です。

  • 高い処理性能:イベント駆動型というアクションに対して処理を行う形式を導入しているため大量のデータ処理が可能で、メモリの効率的な利用から高い処理性能を有します。
  • 耐負荷性能:通信端末が一万台を超えるとレスポンスが著しく低下するC10K問題に対応すべく開発されたため同時接続等の負荷に強い特徴があります。
  • 並行処理性能:ノンブロッキングという処理完了を待たずに別作業を行う形式を採用しており、効率的にリクエスト等に対する処理を行います。

Apache(アパッチ)

Apacheの紹介スライド
画像出典:Apache(アパッチ)

正式名称「Apache HTTP Server」であるこのwebサーバーは前述したNginx同様オープンソースソフトウェアです。「機能拡張」「安心と信頼」という特徴を持つApacheについて詳しく紹介していきます。

  • 機能拡張:オープンソースであることから開発者が多く、120以上の豊富なモジュールが用意されており、モジュールの活用で機能の拡張が可能です。広い動作環境への対応から、利用者の環境を選ばないという特徴も存在します。
  • 安心と信頼:長年、webサーバーの代表であったApacheは世界的に最も利用されており信頼ができるだけでなく、定期的なセキュリティ強化を行っているため安心して利用することが可能です。

Apacheはマルチプロセッシングモジュールという動的コンテンツに適した形式を導入しています。

Lite speed(ライトスピード)

Lite speedの紹介スライド
画像出典:Lite speed(ライトスピード)

Lite speedは高速webサーバーとして注目されているwebサーバーです。「超高速」「Apacheとの互換性」という特徴を持つLite speedについて説明していきます。

  • 超高速:Lite speedは超高速サーバーという特徴があり、その速度はApacheの3倍以上の速度を誇り、同じ高速サーバーを謳うNginxを上回る速度です。
  • Apacheとの互換性:Apacheとの完全互換性を有し、Apache内で利用可能なモジュールをLite speedで利用することが可能です。なのでApacheからの移行の手間がかからず、容易に高速サーバーに乗り換えることが可能になります。

イベント駆動型を採用しており、同時接続等に対応した静的コンテンツに適したwebサーバーになっています。

IIS(アイアイエス)

ISSの紹介スライド
画像出典:IIS(アイアイエス)

IISは「Internet Information Services」の略称でWindows用のwebサーバー機能になります。Windowsに特化したwebサーバーで「利用しやすさ」の特徴があります。

・利用しやすさ:Microsoft社の提供しているサービスということもあり、Windowsと同様の感覚で利用することが可能です。GUIでの操作であったり、日本語のマニュアルが存在したり、高いスキルを必要としないことから初心者におすすめできる利用しやすいwebサーバーです。

他のMicrosoft製品との相性も良いことも特徴で動的コンテンツに適したwebサーバーになっています。

どのWebサーバーを利用するかを決めたら、次に必要になるのがレンタルサーバーです。それぞれ特徴があるので選び方のポイントを紹介します。

レンタルサーバーを選ぶ際の下準備と4つのポイント

レンタルサーバーを選ぶための下準備と4つのポイントを紹介します。選ぶ前に、自分たちが提供したいサービスの内容、運営する状況を把握しておけば、使いたいサービスを絞り込むのに役立ちます。

下準備)必要性能と知識や経験の確認

サーバーには種類があったり、有している性能に違いがあったり、コンテンツごとに向き不向きがあったりと様々な特徴があります。多くのサーバーの中から自分の利用目的に適したサーバーを選ぶために、下準備を行う必要があります。

まず、必要となる性能を確認しましょう。データを多く扱うのか、動的なコンテンツを扱うのか自分の利用目的を満たすためにどういった性能が必要になるか確認しましょう。

次に、自分の知識や経験を確認しましょう。サーバーの設定を自分でしなければいけない以上、知識や経験を必要とします。サーバーごとに利用難易度やサポートの手厚さなどに違いがあります。利用しやすいサーバーを選べるように自分の知識や経験の程度を確認しましょう。

ポイント1)利用実績の豊富なレンタルサーバを選ぶ

利用実績の豊富なレンタルサーバは性能の高さであったり、サポートの手厚さであったりと選ばれているだけの理由があります。またトラブルが発生しづらいことやトラブルの解決に関する情報が存在することから自己解決することも可能です。

初めての利用であれば利用実績の多いレンタルサーバーを利用しましょう。

ポイント2)必要性能を持つレンタルサーバを選ぶ

選ぶ際にまず考えるべきは、使用目的です。Webサーバーを選ぶ場合も、提供したいサービスに適したソフトを選ぶことが重要ですが、同じことがレンタルサーバーにも言えます。

非常に多くのデータを扱うなら大容量のサーバーが必要ですし、知識や経験が少ないならサポートが充実しているところを選ぶのがいいでしょう。このように優先すべきことを洗い出し、運用に合ったものを選びましょう。

ポイント3)サービス・サポート内容で選ぶ

レンタルサーバーを利用した経験や知識が少ないなら、サービス・サポートは選ぶ際の重要なポイントです。何かのトラブルが発生した場合、曜日や時間に関係なく連絡の取れる会社がいいでしょう。

サポートについても、電話対応のみかなのか、出張対応をしてくれるのかなども考慮する必要があります。検討先の評判なども確認しておきましょう。

ポイント4)コスパで選ぶ

予算は限られているのでコスパもとても大切です。容量やサポートなどがそれほど必要ないなら、費用を最重要ポイントにするのも良いでしょう。ただし、コスパ重視でも信用できる評判は確認しておきましょう。

自社の状況により優先度は変わってきます。贅沢を言えば、安い・容量が多い・サポートが充実というところがあれば良いのですが、現実にはなかなかうまく行きません。自分たちの置かれた状況の中で最適なレンタルサーバーを見つけ出しましょう。

レンタルサーバーを選ぶ際の下準備とポイントを説明したスライド
図 レンタルサーバーを選ぶ際の下準備と4つのポイント

下準備と4つのポイントを踏まえたうえでWebサーバーとレンタルサーバーを選んだら、後はサービス開始を目指して邁進してください。

提供したいサービスに合ったWebサーバーを見つけよう

Webサービスを開始するには、まずユーザーに提供したいサービスに合ったWebサーバーの種類を把握するのが大切です。そしてWebサーバーやレンタルサーバーが用意できれば、いよいよサービスを提供するためのシステム開発が始まります。しかし、信頼できる委託先選びも時間と手間が必要です。

そこで、システム開発の外注先選びでお困りの方は、弊社までお気軽にご相談ください。

当社がこれまで支援してきた開発事例の共有、企画・コンサルティング、要件定義や実際の開発支援まで包括的にサポートさせていただくことが可能です。

システム開発を失敗しないために、弊社が相見積もりの取得までをサポートさせていただくことも可能です。むやみな営業電話などは決して行いませんので、まずは無料のご相談をお待ちしております。

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この記事を書いた人

システム開発の窓口は株式会社ファンリピートが運営しています。
当社では、ノーコード・ローコードを用いたDX支援事業や、プロジェクトマネジメント、コンサルティングなど、規模を問わず20社以上の企業のシステム開発のサポートを行っています。要件定義からリリースまではもちろん、システムの保守・改修までトータルにご支援が可能ですので、気になることがありましたらお気軽にお問合せください。

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