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【マーケターが解説】頂き女子りりちゃんのマニュアルから学ぶマーケティング術

ファンリピートの鈴木です。東京に来てから「パパ活」という言葉をよく耳にするようになりました。新宿周辺でちょっと良いご飯屋さんに入るとそれらしき人をたまに見ますが、歳の差あれど需要と供給で成り立っている世界なのだなぁと感じさせられます。

さて、パパ活といえば先日逮捕された「頂き女子りりちゃん」が有名かと思いますが、彼女が書いたパパ活マニュアルがとても巧妙だと話題になりました。心理学的アプローチも取り入れており、マニュアルを読めばパパ活のいろはがわかる内容です。

今回はこのマニュアルをマーケティング視点で見て、どのあたりが素晴らしいのかを解説していきます。

目次
「システムを短納期かつ低予算で作成したい」
ローコード開発に興味がある

はじめに。頂き女子りりちゃんとは?

恋愛感情を悪用して複数の男性から総額1億5千万円以上の現金をだまし取ったなどの罪に問われている「頂き女子りりちゃん」。4月22日に行われた裁判で懲役9年・罰金800万円の判決が言い渡されました。最近では、刑務所内の生活を赤裸々に綴った獄中日記を投稿している「りりちゃんはごくちゅうです」というXアカウントが人気だったりします。

りりちゃんは自分が男性からお金をだまし取った手法をマニュアルにまとめ、28,000円で販売していました。その指南書が飛ぶように売れ、一気にパパ活女子界隈を代表するカリスマに。マニュアル内では「男性に金銭を貢がせる=頂く」という表現を使っており、そこから頂き女子という流行語が誕生しました。

簡単にマニュアルの内容を解説

頂き女子りりちゃんが公開したマニュアルは全部で4つありますが、どれも内容が非常に厚く、本記事内ですべてを紹介することは難しいので代表的な「1ヶ月1000万頂く頂き女子りりちゃんの【みんなを稼がせるマニュアル】」の内容を簡単に解説します。

頂き女子の基本戦略1:おぢのタイプ別アプローチ

璃々ちゃんのマニュアルの中では、搾取する対象のシニア男性を「おぢ」と表現し、それは以下の3種類に分けられると述べており、「この3種類のおぢを瞬時に見極めてたくさんいただきができるようになりましょう」と説いています。

  • テイカーおぢ(クソおぢ):自分の利益しか考えていない
  • マッチャ―おぢ(中間):与えた分の見返りを求む
  • ギバーおぢ(良おぢ):見返りを求めず与えてくれる

テイカーおぢは搾取の対象ではなく、すぐに身を引くこと。マッチャ―おぢは積極的に狙うべき対象ではないが、ある程度妥協して接し、ギバーおぢをメインで狙うようです。

また、ギバーおぢの特徴は以下のとおりであり、こういったおぢの心の隙間を埋めつつ頂くチャンスを伺うのが頂き女子の鉄則と書かれていました。

  • 独り身が多い
  • 全部自己責任の考え
  • 普通のサラリーマンが多い
  • 仕事にやりがいを感じてなくて、ただなんとなく生活のために出社している
  • 毎日仕事行って帰って寝るだけを繰り返している
  • 夢や希望がない
  • お金の使い道がない
  • 自分にあまりお金をかける癖がない
  • 寂しいと感じている
  • 癒しを欲しがっている
  • 自分の話を聞いくれるような人が周りにあまりいない
  • 清潔感は一応ある
  • ネット世界に興味無い(TwitterとかFacebookとか)
  • モテたことがない
  • 恋愛経験が少ない
  • 熱中する趣味はない
  • 女の子への理想が低い
  • 気遣いをしてくれる
  • こちら目線でいつも考えてくれる(待ち合わせ場所はそっちに合わせるよなど)
  • 無駄な誘いをしてこない
  • 一人でいることが多い
  • 一人暮らしの人が多い(実家暮らしでも頂いたことある)
  • 寂しいからLINE即レスで返してくる

大体は「モテたことがない」「恋愛経験が少ない」「趣味などのやりがいがない」といった消極的かつフレッシュさがない中年男性から頂いていたようです。

目標のためにどんなステップを踏めばいいのか、どんな対象を見つければいいのか?の解像度がとても高く、マーケターの自分としては見習いたいと感じました。

頂き女子の基本戦略2:信頼関係の構築方法

りりちゃんのマニュアルでは「信頼関係の構築がとても大事であり、ここを徹底することで次の頂きにつながる」と述べています。

例えば、会話の種類。「ルーティン文」「ときめきさせる文」「安心させてあげる文」「真面目に見せる文」など、多くの想定パターンを提示しており、どのタイミングで言うかやどういったトーンで言うと効果的なのか?までもコト詳しく解説しています。

会話以外にも対面での接し方や電話でのしゃべり方も書かれていました。こういったテクニックで相手との距離感を縮めていき、「助けてあげたい」と少しでも思わせれば勝ちのようです。

また、「相手のことが好きだというスタンスで会話することがポイント」とも書かれています。「付き合っていることが前提の会話をすることで、誰か大切な存在になったことのないようなおぢはすごく喜んでくれる」らしいです。

マーケティング視点で解釈すると、以下の感じでしょうか。

  • 相手との信頼関係構築に努める
  • 相手の求める回答・欲求に答える

自分が目標を達成するためにどれだけ具体的なステップが組めているかを考える上で、非常に参考になります。

頂き女子の基本戦略3:アフターケア

アフターケアをおろそかにしていると後々重大なトラブルに巻き込まれるようで、逆恨みされて襲撃される…といったこともあるみたいです。つい最近では、趣味のバイクや車を売らされた挙句に無残に切り捨てられた男性が逆上し、パパ活女子に手を出した事件がありました。

  • 相手のおかげでどう助かったか
  • 何にいくら使ったか
  • これからどうするつもりか
  • 相手の助け舟がなかったらどうなっていたか
  • 将来を予感させるようなこと

これらを伝えることで、相手の満足感を持続できるとのこと。お金をもらった途端、急に冷たくなるのはNGみたいです。りりちゃん自体も過去に多くの男に騙されて金を渡してそれが返ってこなかった経験があるようで。

ただ、このような流れを何回か繰り返してお金を頂き、おぢがパンク(払えない)したら徐々にフェードアウトと書かれているので、結局は切られるようです。

マーケティング視点で考える、頂き女子マニュアル

ターゲティングの重要性

マーケティングにおいて、どの層にアプローチをかけるかを最初に決めますが、このマニュアルは、ホス狂いの女性、パパ活をしている女性、昼職や夜職の女性など具体的なターゲット層を明確にしています。

マニュアル本文を見ればわかりますが、そういったターゲット層に刺さるような口調や用語を巧みに使い、マニュアルの内容に対する信頼感を与えています。

具体的な成果と証拠の提示

「月1,000万円稼いだ」など、具体的な数字と成果を示すことで読者にこのマニュアルが実際に効果があるという信頼感を与えています。

企業のサービスページには必ずと言っていいほど事例ページがありますが、似たようなものです。「こいつ本当に稼いでいるのか?」と思われたら顧客は買ってくれません。

また、成功の過程を詳細に説明することで、「この成果に行き着くためにはこうすればいいのか」と納得させることができます。すると、自分にでもできるかも知れないと思い、購買行動につながるわけです。

ブランドの確立

りりちゃん成功の一因はそのキャラクター設定にあります。彼女は親しみやすく、信頼できるキャラクターとして顧客にアプローチしていました。マーケティングにおいてブランディングは重要な要素であり、顧客の信頼と共感を得ることが可能。

パパ活界隈においての第一人者というポジションを得ることで、「りりちゃんブランド」が成り立ちます。りりちゃんが作るマニュアルなら…!と思うファンがいればいるほど商材の売り上げは伸びるわけです。

りりちゃんのしくじり

最後に、これだけ巧妙なマニュアルを作れるだけの才能がありながら(別の人間が作った可能性もあるが)、なぜ捕まってしまったのか、軽く考察してみます。

額が大きすぎる

十数万~百万程度なら警察も動かなかった可能性もありますが、1億以上ならそうはいかないでしょう。また、稼いだお金をすべてホストにつぎ込んだと述べていますから、税金も納めていないはずです。事実、ある生放送に登場したときは「納税してるの?」という質問に対してはぐらかす供述をしていました。

マニュアルが売れて有名になりすぎた

正直言えば、こういった案件で起訴するのは難しいです。何をもって詐欺なのかは判断しにくい。特にりりちゃんのように、金を要求することなく、困窮したからどうしたらよいかわからないといって相手から自主的に引き出させる手法は立件されにくいでしょう。

ただ、マニュアルがばれたのが大きな要因かと思います。マニュアルを買った娘が下手を打って詐欺がばれ、教祖であるりりちゃんも一蓮托生にされたのは痛手でしょう。最初に逮捕された容疑は「詐欺の斡旋」ですから、いかにりりちゃんがアフターケアを万全にしていたが伺えます。

まとめ

信頼関係を築いてお金を巻き上げる行為はれっきとした詐欺であり、到底許されるものではありません。

ただ、りりちゃんが作ったマニュアルの構造・手法からは見習うべきポイントがあるのは事実。りりちゃん本人が書いたのか、実は裏に凄腕マーケターがついているのかは不明ですが、よくもまぁこうも秀逸なマニュアルを作ったなと感心させられました。

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