ファンリピートの森田です。
弊社ではローコードツールを使用したシステム開発を得意としております。
Microsoft社のPower AppsやGoogle社のAppSheetなど大企業でも独自のローコードプラットフォームが開発されており、ビジネス向けプランの中で使用できるので社内で使用する簡単なアプリケーションなどは無料で作成できるようになっています。
これらのローコードツールが得意としていることの1つが社内システムなどのDX化・内製化です!
昨今、社内向けのSaaSなどでクラウド管理している企業も多いのではないでしょうか?
便利で導入も比較的簡単なSaaSですがデメリットとして、
・ランニングコストが高額
・自社好みの仕様に変更できない
などが挙げられると思います。
こういったお悩みを抱えている企業の皆様にこそ導入していただきたいサービスですので是非最後までご覧ください!
今回はGoogle社のAppSheetを例に勤怠記録システムを開発する方法を解説していきます!
AppSheetとは?
AppSheetとはGoogle Cloudの一部であり、コードを書くことなくモバイルアプリやウェブアプリを作成できるプラットフォームです!
https://cloud.google.com/appsheet?hl=ja
昨年まで別料金でのサブスクリプションだったのですが、Google Workspaceを使用している企業は無料でAppsheetが使用できるようになりました!
追加料金が発生しない分「とりあえず使ってみる」ことができるのは便利ですね!!
勤怠管理アプリを作ってみる〜前提編〜
まず勤怠管理アプリを作成する上で架空の企業を想定します。
社名:株式会社A
業種:流通業
社員数:150人
現状:
勤怠管理システムを導入しており、給料の計算や残業時間の確認を行っている。
課題:
① 勤怠管理システムのランニングコストが高額である。
②勤怠管理だけでなく、各工程ごと(検品、出荷準備など)にどれくらいの時間が掛かっているのか把握して、日ごとの適切な人材配置、社員の評価の公正化のために工数の管理もしたい。
③各工数は社員からの申告をマネージャーが集計しており、正確な工数の取得ができず手間もかかっている。
ゴール:
①勤怠管理システムを内製化し、ランニングコストを低くする。
②勤怠管理と同時に工数管理も行えるアプリケーションの開発。生産性の向上。
③マネージャーのリソースを開け、データの集計が容易にできる。
システムの全体像・設計方法
①PoC(概念検証)の実施→②MVPの構築→③本格運用
今回の例に当てはめると
①AppSheetで勤怠、工数記録アプリを作成
②AppSheetで管理アプリを作成
③LoockerStudioでダッシュボードを開発
まず勤怠、工数記録アプリだけを作成し実現可能性を検証しフィードバック、改善を経て管理アプリを作成していくといった流れになっています。
それぞれの記録工程では従業員の方の負担軽減のためにNFCカードをかざすだけで記録できるようなアプリケーションを作成していきます。
プロジェクトをフェーズごとに分けて検証することでシステム開発後のズレや開発後の追加修正のようなリスクを極力避けることができます!
ローコードでは①〜③のスパンを短くできるのも強みですね!
NFCとは?
Near Field Communication(近距離無線通信)の略で、スマートフォンやマイナンバーカード、交通系カードなどに搭載されています。
カードタイプだけでなく、タグタイプもあり安価に入手できます。
今回はNFCカードにデータを書き込み、スマートフォンでそのデータを読み取ることで記録が行えるようにします。
※NFCには規格が3種類あり、FelicaというSonyが開発した規格はAndoroidしか対応していません。
勤怠記録アプリを作ってみる〜実装〜
1.検証フェーズ
①検証フェーズでデータを保存するスプレッドシートを作成し、拡張機能→AppSheetから新しいアプリを作成。
②データ型を設定
③NFC?をONにしてカードから情報を読み取れるようにする
④スマホからNFCカードで従業員データを読み込む
⑤スプレッドシートで勤怠・工数管理
2.MVPの構築
①管理者権限用の勤怠・工数管理のアプリケーション作成
②フィルタリング機能で打刻忘れなどを確認・修正できる機能の作成
③CSVエクスポートなど必要な機能を追加する
3.Looker Studioを使用してダッシュボードの作成
※Looker Studio…Googleが提供してるデータを可視化したりレポートを作成できるシステム。AppSheetとの連携も簡単
https://cloud.google.com/looker-studio?hl=ja
ローコードツールを使用して業務を最適化しよう!
今回紹介したようにローコードツールを使用して業務の効率化、生産性の向上は比較的容易に行えます。
ローコードツールは将来性抜群で市場規模も年々増加傾向にあります。
ローコード/ノーコード開発市場規模推移および
予測(2019~2025年度予測)
CAGR(2020~2025年度 24.4%)
参照: https://www.itr.co.jp/company/press/220217pr.html
しかし、社内にITに精通している人がいなかったり、開発は行ってみたものの思っていたものと違うことなどはあると思います。
弊社ではローコードxアジャイル開発で社内システムの構築・内製化を進めてきたノウハウがあります。
要件定義から本番運用まで弊社で一貫して行うことで業務の効率化を図っていきましょう!
まずは話を聞いてみたいという企業様も大歓迎です。
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