ファンリピートの森田です。
弊社ではChatGPTをはじめとする生成AIを使用して日頃の業務やシステムの開発などの効率化を図っています!
最近では特定の分野に特化したGPTsやGoogle社が提供するGeminiや音楽生成AIのSuno AIなどが続々と発表されAIで出来ることは更に増えていくと予想されます!
生成AIを活用した業務改善により弊社でも様々な業務の負担が減ってきました!
しかし、セキュリティの観点からAIの使用ができず置き換えられない業務も一部存在しています。
その中の一つとして議事録の作成があります。
クライアントとの打ち合わせや商談、社内ミーティングなどで決まった重要な事項や取り決めなどを会議の参加者、関係者と共有したり重要事項の責任の所在などを把握する目的で作成します。
会議の場では重要な事項が多く飛び交い、全てメモしきれなかったり後から思い出せないといったケースも多々発生します。
今回紹介するtl;dvは、会議の録画はもちろん、文字起こしや自動要約、キーワード検索などが行えるので議事録の作成が楽になり、会議に集中して望めるようになります。
ぜひ使いこなして業務を効率化していきましょう!
tl;dvとは?
tl;dvとはウェブ会議の内容を録画や文字起こしサマリーなどAIを使用した様々な機能で有効活用出来るツールです。
基本料金は無料で無制限に会議の録画が行えます。
有料プランは年間プランで20$/Monthとなっています。企業向けのプランも存在しており、APIの使用やSSOなども行えるようになります。
Zoom、GoogleMeet、Microsoft Teamsと連携可能で会議終了後に会議の参加者に自動でメール送信が行われるようになっています。
加えて20以上の言語対応・話者検出機能がついており、グローバルな会議や参加者が大量にいる場合も情報を見落とすことなく連携ができます。
その他にもNotionやWordPressへの埋め込み機能、CRM(Salesforce、HubSpot等)やSlackなどのコミュニケーションツールとも連携が可能です。※有料プラン
tl;dvを使ってみよう!
初めにGoogleかMicrosoftのアカウントで会員登録、ログインを行います!
この時に登録したメールアドレスに録画データが届きます。
※登録していないユーザーにも録画データは届きます。
次にtl;dvをダウンロードします。
ご使用のツールによってダウンロードする項目が異なります。
GoogleMeetの場合
Chromeの拡張機能をダウンロード
Zoom、Microsoft Teamsの場合
デスクトップアプリをダウンロード
ダウンロードを行なった後に会議に参加するとtl;dvの録画開始が行えます。
(GoogleMeetの画面です。)
会議への参加者としてNotetakerが現れるので承諾して会議の録画が開始されるといった流れです。
注意点
録画を行う際は必ず参加者全員の承諾を取った上で使用してください。
tl;dvの使い方
実際に録画したデータをもとに解説していきます。
録画データのタイトル名にはGoogleMeetの場合、カレンダーのイベント名がそのまま採用されます。後から変更することも可能です。
会議のキーワードをピックアップしてそれぞれタグ別、トピック別、時間別でAIがグルーピングを行いそれぞれサマリとして提供してくれます。
今回の例でグルーピング(一部抜粋)してみると、
タグ別
- Open Questions
- タスクの割り振りに関する話題
- 〇〇がセキュリティについての懸念を提示
- Next Steps
- 実装進捗の報告
- 実装予定の報告
- Ideas
- UIデザインの効率化に関する話題
- ノーコード開発の効率化に関する話題
トピック別
- タスクの割り振りと進捗
- 各メンバーの進捗報告
- 年内のスケジュールに関する話題
- レスポンシブデザインの調整
- Figmaにおけるレスポンシブ対応とパディングに関する話題
- 機密情報とセキュリティ
- 〇〇がセキュリティについての懸念を共有
- 〇〇が信頼性について述べる
時間別
- タスクの割り振りに関する話題
- 〇〇の実装進捗報告
- 年内の進捗確認とスケジュール
- レスポンシブデザインの調整に関する話題
それぞれの箇所を選択することで該当のトピックから動画を再生することができます。
5分以内であれば特定の箇所のみ絞り込んだクリップを作成することもでき、重要なエビデンスのみ別途保存することも可能です。
これだけでも十分なツールですが有料プランにアップグレードすることでZapierを経由し、タスクの作成やページの作成なども行えます。
tl;dvのセキュリティ
かなり便利なツールですが、気になるのがセキュリティ面ではないでしょうか。
特にクライアント等との打ち合わせの場合、機密情報などセキュリティはどこまで担保されるのか心配になりますよね!
tl;dvはヨーロッパに本拠を置く企業であるため、ヨーロッパが定める個人情報保護に関する規約「GDPR(General Data Protection Regulation)」に準拠しています。
tl;dvはGoogleCloudPlatform、AmazonWebServiceの施設で安全にホスティングされています。
tl;dvのデータベースはGoogleのVirtual Private Cloudに配置され制限されたセキュリティグループによって保護されています。
サーバー間での必要最低限の通信のみが許可されています。
更に全ての接続はSSLを使用して暗号化され、HTTP経由で接続しようとするとHTTPSにリダイレクトが行われます。
完全に安全ではありませんがデータ保護に関してはかなり力を入れており使用に関してセキュリティは高レベルで担保されていると思います。
詳細が気になる方はtl;dvのHPから確認が行えます。
https://tldv.io/security-commitment/
tl;dvの料金プラン
tl;dvは基本的には無料で使用できますが、有料プランに加入することで他ツールとの統合、レコーディングのダウンロード等が行えるようになります。
企業向けのEnterprizeプランも用意されており、APIの使用や管理者コンソールが行えるようになります。加えて専任のカスタマーサクセスマネージャーが着いてくれるのでtl;dvの使用をさらに効率的にしてくれます。
生成AIを活用して業務を効率化しましょう!
今回紹介したtl;dvは社内外のミーティング、リモートワークを更に快適に効率化を行うための最適な手段です!
弊社ではtl;dvを社内でも積極的に活用中です!
例えば定期的に行う勉強会の録画や、社内の引き継ぎ業務の録画などに使用しています。
弊社にはナレッジ共有の文化があり、後から参加する人でも困らないような粒度でまとめています。
今後も会社の成長と共に資産として様々なナレッジを蓄積していき、誰でも業務に入りやすい環境づくりを心がけていきます!
ぜひ皆さまも業務を効率化して本質的な業務にリソースを使えるようにしていきましょう!
今後も生成AIを活用した業務改善事例やトレンド情報を発信していきます。
システムの開発にも生成AIを活用しており、低コストかつ高品質なシステムを短い納期でご提供いたします。
システム開発のご相談等も随時承っておりますので気になる方はぜひ、お気軽にお問い合わせください!