こんにちは。ファンリピートの鳴海です。
2023年4月6日に新しく発表されたBubbleの料金プランについて、何が変わったのか?なぜ変わったのか?など詳しく説明致します。
2023年5月1日以降からの料金プラン
公式で発表している料金プランとなりまして、今回そちらを日本語訳したのが下記になります。
Bubble新料金表
通常、Agencyのプランを合わせた表となります。
プラン | 対象者 | 料金 | 主な特徴 |
Free | Bubbleの使い方を学びたい方 | 無料 | 開発版、APIコネクタ、コンポーネントライブラリ、1つのアプリエディタ、25,000ワークロードユニット/月、6時間のサーバーログ |
Starter | アプリの立ち上げとテストをしたい方 | 月額$32 (年額$29/月) | Freeプランに加えて、ライブアプリ、カスタムドメイン、定期的なワークフロー、基本的なバージョン管理、175,000ワークロードユニット/月、2日間のサーバーログ |
Growth | ユーザーベースを拡大したい方 | 月額$134 (年額$119/月) | Starterプランに加えて、2つのアプリエディタ、プレミアムバージョン管理、二要素認証、10のカスタムブランチ、250,000ワークロードユニット/月、14日間のサーバーログ |
Team | チームとビジネスをスケーリングしたい方 | 月額$399 (年額$349/月) | Growthプランに加えて、5つのアプリエディタ、25のカスタムブランチ、500,000ワークロードユニット/月、20日間のサーバーログ、サブアプリ |
Agency | クライアントの代わりに構築するのに最適 | 月額$85 (年額$78/月) | 2アプリエディター、プレミアム版管理、10カスタムブランチ、2GBストレージ、150kワークロードユニット/月、2日サーバーログ |
下記の記事から参考にしています。
またAgencyプランについて詳しく知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください。
どのような違いがあるか
高額のプランに連れて、カスタムドメインや2FA認証、作成できるブランチ数、使用できるワークロードが変わってくるみたいですね。
また以前のFree版では、外部APIが使えなく有料から使えていたのですが来月から使えるようになるみたいで、技術調査がより捗るなと思いました。
既存のアプリはどのように切り替えればいいか
現在使用しているアプリでは、どのような影響があるか下記でまとめました。
- 既存のアプリについて
- 新規のアプリについて
既存のアプリについて
既存のアプリでは、下記のような選択があります。
- 2024年10月1日までの期間まで現在のプランが維持されますが、約10%の値上げが適用されます。
- 2023年5月1日以降、新しい料金プラン(上記で詳細を説明済み)に切り替える。
新規のアプリについて
2023年5月1日以降に新規アプリ作成を行った際は、新しい料金プランが適用されます。
なぜ価格変更するようになったのか?
今までは特に料金プランの発表はなかったのになぜそのようになったのか下記の順で説明します。
- ワークロードの導入
- 従量課金制の導入
- 新しいプランの追加
ワークロードの導入
サーバー容量(Server logs)での計測からワークロード(Work load)という新しい使用量ベースでの計測に変わります。
ワークロードについては記事の続きで解説してますので、見てくれればなと思います。
従量課金制の導入
ほとんどはプランに含まれているワークロードで十分ですが、超過したワークロードを使用した場合はその時に止まるという訳ではありません。月払い時に超過分を支払いを行うといった内容となります。
今までは容量制限があり、速度とパフォーマンスが制限されていましたが、今回の導入にそういったことがなくなるということですね。
新しいプランの追加
以前のプランでは、personal、premium、professional、productionという形でしたが、次からは、Free、Starter、Growth、Teamというプラン名に変わります。
内容的には以前のものとなりますが、料金が大きく異なっています。
- personalプランがStarterプランで$4の増加(¥535円)
- professionalプランがGrowthプランで$19の増加(¥2,541.25円)
- productionプランがTeamプランで$76の増加(¥10,165円)
※現時点(2023/04/12)での$1ドルあたり、¥日本円は133.75円での計算となります。
プラン | 月額料金 | 主な特徴 |
Free | 無料 | コアプラットフォーム機能、Bubbleブランディング、コミュニティサポート |
Personal | $25 / 月 | コアプラットフォーム + API、カスタムドメイン、メールサポート、その他多数 |
Professional | $115 / 月 | 3つのサーバー容量、2つのアプリエディタ、3つの開発バージョン、その他多数 |
Production | $475 / 月 | 10つのサーバー容量、15つのアプリエディタ、20つの開発バージョン、その他多数 |
Custom | お問い合わせください | 専用サーバー、任意の設定にスケーリング、ホスティング地域の選択、優先サポート |
ワークロードについて
新しく導入されたワークロードについて、下記の通りで説明します。
- ワークロードとは
- 使用量はどうなるのか
- ワークロードが不足してしまった場合は
- どのサブスクリプションを選べばいいのか
ワークロードとは
BubbleがアプリでAPI処理、データベース操作、ワークフロー、UXの変化(コンディショナルの設定)などの作業を計測する指標となります。
単位ではWUという形で、月次ベースで計測されます。
以下がTierに基づくサブスクリプションの表となります。
ティア | ワークロード単位 | ワークロード料金 | 月額料金 | 年額料金 |
ティア1 | 200K | $1.5 / 1k WUオーバー | $29 / 月 | $26 / 月 (年額請求) |
ティア2 | 750K | $1.4 / 1k WUオーバー | $99 / 月 | $89 / 月 (年額請求) |
ティア3 | 2.5M | $1.2 / 1k WUオーバー | $299 / 月 | $269 / 月 (年額請求) |
ティア4 | 6M | $1.0 / 1k WUオーバー | $599 / 月 | $539 / 月 (年額請求) |
ティア5 | 20M | $0.8 / 1k WUオーバー | $1,499 / 月 | $1,349 / 月 (年額請求) |
使用量の確認について
ワークロードの使用量は、アプリ内で活動したデータベースのCRUD、外部APIとの通信といった処理で、どの処理が一番活動しているかなど詳しく確認することができます。
またBubble公式で必要なワークロードに合わせて、プランを表示してくれるツールがありますので、一度下記で確認してみてください。
ワークロードが不足してしまった場合は
ワークロードが不足する場合、Starter、Growth、Teamplan に追加のワークロード層を追加して購読することができます。また、従量課金制のみに依存するか、合計支出を制限することを選択できます。
どのサブスクリプションを選べばいいのか
コスト効果の高いサブスクリプションを選ぶためには、まず必要な機能を提供するプランを選び、必要に応じて追加のワークロード層を追加します。
例えば、先月300万WU未満のワークロードを使用したアプリがあり、今月も同様の量を使用すると予想される場合、Starterプラン(32ドル)にWU Tier 3(299ドル)を追加し、合計で331ドル/月を支払うことが最も費用対効果の高い選択です。
Bubbleは今後どのような展開を考えているか?
最近Bubbleでは大きな変化を感じつつ、今後はどのような展開を考えているか下記でまとめました。
- 無料での構築の維持、手ごろな価格での提供
- プラットフォームの改善
無料での構築の維持、手ごろな価格での提供
Bubbleは、無料でアプリを構築でき、手頃な価格でローンチできることを目指しています。無料プランは創業者にとって非常に使いやすく、アプリを開発・実験するために十分なワークロードが提供されているとのことです。
また、アプリの成長に合わせてワークロードやファイルストレージを追加できる柔軟性があります。
さらに、Bubbleは透明性、明確さ、可視性を重視しています。このため、既存の顧客には18ヶ月間のレガシープライシング期間が提供されており、新しいワークロードチャートやリソースを利用して、アプリのワークロード使用量に慣れる時間が十分に確保されています。
これにより、ユーザーはビジネスに与える影響を深く理解し、アプリを最適化することができます。
プラットフォームの改善
Bubbleは技術の民主化を目指し、プラットフォームの改善に積極的に取り組んでいます。
これにより、ユーザーに優れたサービスを提供することができます。今後の投資で期待されている主な改善点は、エディタのデザインとUXの刷新、高速なページロードによるパフォーマンスと検索エンジン最適化の向上、プログレッシブウェブアプリやApp Storeアプリの作成が可能なモバイルソリューションの構築です。
さらに、大規模なデータベースを簡単に操作できるバルクデータ操作の実現、プラグインエディタとマーケットプレイスの改善、世界中で低遅延のインフラ構築など、さらなる機能や改善が予定されています。
まとめ
今回は2023年05月01日から適用される新しいBubbleの料金プランについて説明しました。まだまだ詳細的な情報が公開されていないので、あり次第ブログを更新していこうと思います。
ここまで読んで頂きありがとうございました。