2024年4月にWebマーケターとして入社した、鈴木と申します。簡単に経歴をご紹介。
- 24歳 Webマーケター
- 新卒で地方の医療機関に就職
- 大学1年生のときに個人ブログを開設。2年半かかって月間10万PV達成(1回だけ)
- Webマーケターを志望し、医療機関→ファンリピートに転職
自分以外のメンバーはほとんどエンジニアで、このサイトも技術的な記事が多いのですが、自分には書けないのでサイト運営やマーケ関連で綴ります。
僕は個人ブログを運営しているのですが、10万PVを一回だけ達成したことがあります。気になりませんか?「10万PVを達成するまでに何をしたのか」。
こういう内容は有料noteで1万円くらいで販売されていますが、ああいうの嫌いなので、この記事内で書き記していきます。
個人ブログや企業メディアでも同じことがいえると思うので、記事を読んで参考になった!と思ってくれたら嬉しいです。
その1. ブログの方向性はブレさせない
「何について発信しているブログ?」
これが10秒でわからないといけません。ブログ全体で何について発信をするか固める必要があります。
なぜなら以下のメリットがあるからです。
- ファン(リピートユーザー)がつきやすい
- Googleからの評価が上がる
- 記事のネタを決めやすくなる
ファンがつきやすい
例えば、僕が運営しているブログはスマホ・イヤホンが中心のガジェットブログですが、これでもだいぶ範囲が広いです。
どうせならイヤホンだけに絞った方が、より覚えてもらいやすくなります。「イヤホンレビューならこのブログ!」という認識が強まれば、必然的に再度訪れてもらいやすくなるんです。
Googleからの評価が上がる
そのページの作成者(記事でいえば執筆者)に高い専門性があるかどうかでGoogleは評価を分けています。
- 専門性
- 経験
- 権威性
- 信頼性
同じジャンルで長年発信し続けていれば権威性や専門性が上がるので、その人が書いた記事の信頼にあたると評価されるわけです。
その2. その記事、読む価値ある?を問い続ける
個人的には、以下のような記事がGoogleの評価が高くなる傾向にあると思っています。
- 最後まで読者が読んでくれる記事(滞在時間が長い)
- 読み終わった読者が別のページも読んでくれる(回遊率)
- 独自性がある内容
最後まで読者が読んでくれる記事をつくる
読者に最後まで読まれるかどうかはその記事に価値があるかを判断する最重要基準になります。
例えば内容がダメダメな記事なら途中で読者が離脱するので、記事が最後まで読まれるということはその記事にそれなりの内容があるということの証明になるでしょう。
僕が運営しているブログでは製品レビューをしていますが、絶対にエアプ記事は書きません。製品の魅力をしっかり記事に落とし込めば読者はきちんと読んでくれます(多分)。
読み終わった読者が別のページも読む
一つの記事を読んだ後に、また別の記事も読んでくれるとサイト内にいる時間が長くなります。(回遊率)サイト運営している人ならわかると思いますが、回遊率が高いほどユーザーの愛着度が高いと判断でき、より成果(商品購入やお問い合わせ)につながりやすくなります。
抱えていた問題が解決したと同時に、ブログそのものにも興味を持つほど、記事の内容に満足したと推測できるでしょう。つまり読まれていた記事には価値があるということですね。
独自性がある内容
イヤホンのレビューを例にすると、ほとんどの人は機能性や音質、装着具合にフォーカスすると思います。
独自性を出すには結構難しいのですが、伸びている人の記事や動画を見ると、ノイズキャンセリング機能を実際に体験できるような動画を埋め込んだり、超絶コト詳しく音質を深堀したり…といったほかの人がやらないことをやっています。
Googleは読者の満足度を重要視しているので、結局のところサイトはコンテンツの質が全て。数あるテクニックはあくまでも良質なコンテンツを補助する役割に過ぎません。
その3. キーワードの選定に必死になる
キングダムの王翦将軍は「私は”絶対に勝つ戦”以外興味はない」と述べていますが、勝つ見込みが薄いキーワードを選んでも労力の無駄だったりします。
例えば、スマホのレビュー(iPhone)を書くときの、僕なりのキーワード選定基準の例は以下のとおり。
- iPhone 15 Pro レビュー:上位表示は難しい。発売前にフライング入手するメディアもあるくらいなので…
- iPhone 15 Pro Pixel 8 Pro 比較:このあたりでようやく勝機が。でも競合もそれなりに強いことも
- iPhone 15 Pro チタン 傷:Proシリーズで採用されたチタンフレームについて詳しく書けば上位表示可能
こういった3語以上のキーワード群は「ロングテールキーワード」といいますが、これならば勝機はあります。ただ、iPhoneのような検索ボリュームが多すぎるワードはロングテールキーワードでも難しい場合も。
検索している人がそこそこいて、競合が強くないロングテールキーワードが狙い目ですが、見つけるのは結構難しいです。
勝機があるキーワードの見つけ方
僕なりのキーワード選出方法は以下のとおり。もちろん、サイトの内容に関連性のあるキーワードを選んでください。
- ラッコキーワードで検索キーワードを入手
- キーワードプランナーで検索ボリューム、競合性の確認
- 見出し抽出ツールで上位表示サイトを確認
例えば、iPhone15 Proで探すとします。キーワードプランナーで探すと「iPhone15 Pro サイドボタン」というキーワードが、検索ボリュームもそこそこあり、競合性が低いのがわかるでしょう。
実際に検索してみるとこんな感じ。サイドボタンのカスタマイズ系の記事が多いですね。
上位表示されているサイトのうち、結構内容スカスカなものがあるので、カスタマイズ事例を豊富に紹介する記事を書けば、わりと上位表示できると思います。
その4. 小手先のテクニックを活用
「読者の検索意図を満たす記事を書けばええんや!!」
これが真理ですが、達成するためにも小手先のテクニックを使うことが大事です。例として、僕がガジェットブログ内で使っていたテクニックをいくつかご紹介します。
- オリジナル画像を使う(質の低い記事だと思われないように)
- 画像を多用
- 製品の画像はなるべく一眼で撮り、高精細に(差別化)
- 文字サイズはある程度小さく
- 冒頭リード文で読むメリットを伝える
- 体験談・ほかの人のレビューを掲載
- 装飾はやりすぎない程度に
- 箇条書きを多用
- 自分なりの意見を入れる
- 製品の良いところ・悪いところはしっかり書く
- コラム記事を書くことでファン化
- 内部リンク導線を整備
- 集客記事→収益記事に導線を集約することで収益記事の評価を上げる
ざっと思いつくのでこのくらいです。ここからは、僕なりのこだわりポイントが強い項目を解説します。
オリジナル画像を入れる・画像を多用する
ブログを書く側は必死に文章を書いていますが、実はほとんどの読者は文章を読んでいないんです。
主に見出しと画像を流し見して、気になった段落のみ本文を斜め読みする程度。だからといって文章の手を抜くわけにはいかないですが、文章を読ませるためにまずは読者の気を引く必要があります。
そのためには記事のメリハリとなる見出しと画像を大量に使いましょう。その際、オリジナル画像だと記事の質が高いと評価されやすいです。また、Google画像検索で引っかかることもあります。
文字サイズはある程度小さく
※BtoB向けのコーポレートサイトだと、読者はPCで読むためあまり参考にならないかもしれません。
半数以上の人がスマホで記事を読みますが、スマホの画面ってPCと比べるとだいぶ小さいです。大きすぎる文字はスクロールの量が増えるので、読者にとっては地味にストレス。
小さい文字だと画面内の表示量が増えるため、離脱されにくくなるというメリットもあります。
内部リンクを整備
PVを増やすにはPV数が多い記事からPV数が少ない記事に内部リンクを付け加えるのが一番効率が良いです。
特に新しい記事はどんなに内容が良くてもSEOでの上位表示は難しい。必死に書いた記事を読んでもらうためには誘導するしかありません。
それに古い記事から新しい記事に読者を誘導することで、誘導先の記事が検索エンジンに評価されやすくなります。
このように、どこからどこに内部リンクを貼っているかを管理しておくことが大事です。
その5.トレンドを予想して記事を仕込む
トレンドに沿った記事はバズる可能性を秘めています。僕の体験談だと、こんな例がありました。
- Switchの記事をいくつか書く→数か月後に巣ごもり需要の増加でPV数UP
- iPhone○○は今更買うべき?という記事を作る→1か月後に新作iPhone発売。高価な値段だったため、検討するユーザーが多く、前モデルの記事が多く読まれた
トレンドを予想して記事を仕込むのはめちゃくちゃ難しいですが、新作iPhoneなど、だいたい同じ時期に起こるネタだと書きやすいですね。
うまくトレンドの波に乗ることで、一夜のうちに数万PVなんてこともあります。ただ、トレンド記事は一過性のものが多いので、時期が過ぎると全く読まれないことが多いです。
その6. リライト&順位モニタリング
記事を新鮮に保つのは新しく記事を書くのと同じくらいの効果があります。
「えーリライトするのめんどくさい」って気持ちはわかりますが、リライトすると検索エンジンから再評価されて露骨に検索順位が変わります。労力以上に効果はあるので、めんどくさがらずにやってみてください。
- 競合サイトが強すぎないか
- CTRが低い記事
- 10~20位あたりをうろついている記事
- 内容が古い記事
追記する内容は、同じ検索ワードで自分より上位にいる記事を眺めて、その記事にあって自分の記事にない所を自分なりの言葉で追記すれば大丈夫です。
競合が強すぎる場合は、記事のタイトルを変えたり、H2見出しの中に対策KWを入れたり、メタディスクリプションを変えるくらいで良いでしょう。勝てる見込みが薄いのに労力をつぎ込んでもしんどいだけです。
順位モニタリング
リライトしたら順位変動をモニタリングします。使うツールは以下がおすすめです。
- GRC
- Rank Tracker
- GMO順位チェッカー(クラウド)
無料のツールもありますが、機能性が乏しいうえに全部英語だったりするのでおすすめしません。月900円くらいで使えるものがあるので、そこはケチらない方が吉です。
まとめ。常に改善し続けることを怠らない
ここまで、僕がサイト運営している中でやってきたことを紹介しました。
とはいっても、僕が10万PV達成したのは一度きりですし、そのあとはGoogleのコアアップデートで消し飛びました。これをすれば必ずPV数が伸びる!という方法はないですが、読者の検索ニーズを満たし続ければおのずと結果がついてくると考えています。
元も子もない話ですが、結局僕は僕のセンスを超えられない。つまり多くの人に楽しんでもらうためには自分のセンスを磨き続ける必要がありますが、そんなことを言っても何も始まらないし手を動かさないとセンスも磨けません。
PVが伸びないからと言って気を削がず、手を動かし続けることが大切だったりします。