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【OSS/ローコード】国内と海外のツールを10個紹介します!

近年注目を集める「ローコード」。今回はそんな「ローコード」ツールの中でオープンソースとして開発されているものに注目し、紹介します。

目次

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ローコードとは

ローコードは、GUI(グラフィカル・ユーザー・インタフェース)を用いた方法によりコーディングを減らしたシステム開発手法のことです。

これにより、複雑なコーディング知識が少ない、または全くない人でもアプリケーションを迅速に開発できます。また、コーディングの手間を省けるため開発時間の短縮が見込まれ、開発コストの削減にもつながります。そして、システム開発を自前で行いやすいことからシステムの内製化がしやすく注目されています。

OSSとは

OSS(オープンソースソフトウェア)は、ソースコードが公開されていて、誰でも自由に使用、変更、配布することが可能なソフトウェアです。(ライセンスの確認は忘れずに行ってください)メリットとしては、コストの削減、柔軟なカスタマイズ、イノベーションの加速があります。一方で、デメリットには、サポート体制の不確実性やセキュリティの懸念、導入企業自身によるメンテナンスの必要性が挙げられます。OSSの採用は、コミュニティのサポートと豊富なリソースを背景に、多くの企業や開発者にとって魅力的な選択肢となっています。

国産OSSローコードツール3選

iPLAss

iPLAssとは、電通総研が提供するエンタープライズクラスのシステム開発における生産性向上を主目的とした、javaベースの開発プラットフォームです。(公式ページより引用)データ定義を行うことでアプリケーションの構築が可能で、会員管理機能やECショップなどを開発することができます。

Windows環境であることが求められます。

特徴として、対応データベースが多いことが挙げられ、以下のデータベースが対応しています。

Oracle 11gR2以上、MySQL 5.7/8.0、SQL Server 2012以上、PostgreSQL 9.6以上、Amazon Aurora

価格設定

iPLAssにはオープンソース版と有償版の2種類が用意されています。

有償版ではセキュリティ機能の強化(データ監査ログ、暗号化、2段階認証など)、BI、ワークフロー、CIAM(Customer Identity and Access Management)機能などのエンタープライズ向けの機能を拡充したものです。

有償版の場合サブスクリプション型を採用しており、月額20万円からとなっています。(「買い切り型」もあり)

Pleasanter

Pleasanterとは株式会社インプリムの提供するノーコード、ローコード開発ツールです。エクセルで行っているような顧客管理や案件管理などの業務をWebデータベース化することが可能です。ページの作成の操作はマウスでの操作が多く、直感的に作成することができます。また、スクリプト機能やスタイル機能を用いることでcssの設定やjavascriptの設定が可能です。

既存のDBとの連携を行うにはAPIを利用して連携するためのツールの開発が必要となります。

Windowsでの対応DBサーバーは、

PostgreSQL 11 / 12 / 13 / 14 / 15、FUJITSU Software Enterprise Postgres 12 SP1 / 13、SQL Server 2016 / 2017 / 2019 / 2022です。

価格設定

基本無料で使用することが可能ですが、有償サポートサービスも提供しています。

商用ライセンスのエンタープライズ版とAGPLライセンスで提供されるコミュニティ版(OSS版)があります。AGPLでは利用が困難なケースに対して商用ライセンスが用意されており、機能面では大きな差がないですが、コミュニティ版では扱えるデータ項目数が26項目であるのに対し、商用ライセンスでは900項目まで拡張することが可能です。

Open Lowcode

こちらのツールのGithubの最終更新日は3年前(2021年2月)となっており、ツールの開発、更新が止まっている可能性が高そうです。

Open Lowcodeはソースコードベースで開発を行うローコード開発環境です。よって、すでに用意されたパーツの組み合わせではないため、拡張性が高いです。ただし、拡張性や柔軟性が高い分、モジュールやオブジェクト等のプログラミングの知識が求められます。

このツールを使用すると、複数の軸で予算を計算したレポートを作成したり、スケージューリングを行ったり、複雑なデータの管理を行うことができるツールの作成が可能です。

サポートされているデータベース

Derby(Apache Derby-10.12.1.1以降)

MariaDB バージョン10.2.6以降

必要に応じて自分で実装し、pull requestが承認されれば他データベースの使用も可能となる。

外国産OSSローコードツール7選

NocoBase

Noco DBとは中国製のオープンソースノーコードツールです。開発からデプロイまでワンストップであり、初心者に使用しやすいものとなっています。外部に公開するようなアプリの作成ツールではなく、内部で使うアプリの作成ツールです。例えば、顧客管理や商品管理などを行うツールの開発が可能です。

日本語テキストに対応し、より利用しやすくなりました。

価格設定

ライセンスは3種類用意されており、Open source、Business、Enterpriseです。Open sourceは無料で使用することが可能で、他2種類は有料です。詳しい値段を知るにはコンタクトを取る必要があります。機能の違いは多くありませんが、有料版であるとより多くのサポートが受けられます。

Activepieces

Active piecesとはオープンソースのwebオートメーションツールです。Zapierに似ており、SlackやGoogle sheets、Wordpressなど様々なツールの連携が可能です。また、Chat GPTなどのAIツールとの連携も可能です。

価格設定

プランはAutomateとEmbedの2種類です。Automateは内部の仕事のオートメーションを作成したいか、より大きな組織で使用したい場合に適用されます。価格はPro、とEnterprise用の2種類が用意されており、Proは無料、Enterpriseは毎月$99です。無料版のProですが、Proと名を打っておきながら1 project、1 userしか対応していないため、複数のprojectに対応しようとすると必然的にEnterprise用の課金プランが必要となります。

一方EmbedプランはSaaS製品を運用しており、自分の製品にオートメーションを組み込みたい人向けです。値段は月$1200です。

Amplication

Amplicationはイスラエル初のWebアプリケーション開発向けのローコードツールです。データモデル、役割、権限を定義するだけで、必要なすべてを備えたNode.jsアプリケーションを数分で構築できるツールです。生成されるNode.jsアプリケーションには、データモデルごとの完全機能のRESTとGraphQL API、認証・認可、React管理UI、ログ記録、Git同期、コード生成、デプロイ&公開の機能が含まれます。開発者は、生成されたアプリケーションを後からカスタマイズするために自身のスキルを活用できます。

また、様々なプラグイン(Open AI integration、Auth Auth0 providerなど)が用意されており、必要な機能の追加も楽にできるようになっています。

価格設定

プランはFreeプランとEnterpriseプランの2種類が用意されており、Enterpriseは有料プランですが、具体的な金額はコンタクトを取って確認する必要があります。EnterpriseプランにすることでFreeプランでは1 projectだったものが無制限になるほかチームメンバーが無制限になるなどの違いがあります。

Refine

refineとはReactベースのCRUDが多用されるアプリの構築が可能なオープンソースのヘッドレスWebアプリケーションフレームワークです。内部ツール、管理パネル、ダッシュボード、B2Bアプリなど、幅広い企業のユースケースに対応しています。認証、アクセス制御、ルーティング、ネットワーキング、状態管理、国際化など、プロジェクトの重要な側面に対する業界標準のソリューションを提供し、開発プロセスを効率化します。ヘッドレスアーキテクチャにより、ビジネスロジックをUIやルーティングから切り離し、高度にカスタマイズ可能なアプリケーションを構築できます。ただ、GUIでの開発ではなく、実際にコードを書かなければならないため、自由度は高いですが、その分難易度は上がります。

価格設定

プランはComunitiy editionとEnterprise editionが用意されています。Enterprise editionは大規模組織の広範なセキュリティとサポートニーズに対応するために必要となります。金額はコンタクトを取って確認する必要があります。

Budibase

Budibaseでは簡単に内部アプリを作成することができます。GUIを使った開発を行うことが可能で、用意されたパーツの組み合わせによりオリジナルのアプリの作成が可能です。また、ビルトインのデータベースがあり、Budibaseのみですぐに開発を開始できます。(外部データベースとの連携も可)また、オートメーションの作成にも対応しており、slack、discord、Zapierなどとの連携も可能です。

また、新たなアプリを作成する際にゼロから作成することも可能ですが、様々なテンプレートも用意されているため、開発のハードルを下げることも可能になります。

基本的にノーコードに近い開発方法ですが、CSSやjavascriptのコードを記述し、カスタマイズをすることも可能です。

価格設定

3つのプランが用意されています。Free、Premium、Enterpriseの3つでこれまでに紹介したものと比較して異なるのは無料プランであってもappやワークフローを無制限で作成することができます。有料プランであれば、ユーザー数が無制限になったり、ブランディングをカスタムできるようになるなどできることが増えます。

FlowiseAI

FlowiseAIではLLM(Large language model)を使用したアプリ開発を容易に行うことができるオープンソースツールです。アプリ開発と言っていますが、チャットbotを作れるという感じです。

作成方法は様々な機能をノードで繋いでいくようなイメージです。

単なるLLMとのやり取りでは、得られないモデルの返答のカスタマイズや正確性、関連性を向上させるLangChainの機能を簡単に実装することが可能です。これにより、商品カタログを参照させたチャットbotを作成できたり、プロンプトのテンプレートを事前に用意したりすることが可能になります。

Chat GPTをAPI経由で使用しても、アプリで使用するようなカスタムインストラクションの機能のようなものが使用できる感覚に近いと思います。

料金設定

無料で使用できます。

Light dash

Light dashは、dbt(Data Build Tool)プロジェクトをBI(Business Intelligence)プラットフォームに変換するツールです。BIとはビジネスの意思決定に関わる情報を分析して得られる知見などを活用する仕組みや手法を指します。Light dashの利点はdbtプロジェクトから直接データの可視化ができる点にあります。

料金設定

OSSのためセルフホストで使用することも可能ですが、クラウドで使用するとなると使用料がかかります。Cloud Starter、Cloud Pro、Enterpriseの3つのプランが用意されており、Cloud StarterとCloud Proはそれぞれ、月額$600と$1800です。Enterpriseプランはコンタクトを取って確認する必要があります。

最後に

いかがだったでしょうか。個人的な感想としては、Budibaseがアプリ開発においては無料でアプリ開発が可能かつ、そのアプリの数も無制限で、比較的簡単に様々な機能の実装ができるためおすすめなのではないかと感じました。一方日本語対応を求めるのなら、iPLAss、plesanter、NocoBaseの3つがおすすめです。

OSSはソースコードの中身が公開されており、様々な人の手によって改善がされていくのでよりツールを便利にさせ、社会がより便利になっていくのではと思います。

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