昨今、システム開発に際して耳にするようになった「PoC」ですが、実際にはPoCに関する情報はまだあまり多くありません。
PoCに関する疑問もまた、下記のように様々かと思います。
- PoCが何かわからない
- PoCの必要性が知りたい
- 実際にPoCを実施することになったものの、どの開発会社に依頼すれば良いのかわからない
そこでこの記事では、PoCに関する基本的な解説を踏まえつつ、PoCを依頼できる開発会社を6社厳選し、その特徴を踏まえてご紹介します。
PoCとは?
「PoC」とは「Proof of Concept」の略で、日本語では「概念実証」と訳されます。
新しいコンセプトに基づくシステムの構想に実現性があるのか、期待する効果が得られるのかについて、システム開発の実プロジェクトに着手する前に検証することを意味します。
PoCを実施するメリット・デメリット
システム開発と聞くと、中にはどんなことでも実現可能のようなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。
しかしながら実際には、そもそものシステムの仕様によって対応できない要件もあります。
また、開発会社に外注する際には特に、開発側が自社の業務やサービスに精通しているわけではないため、出来上がったシステムが思っていたものとは違っていた、といった失敗も起こり得るのが現実です。
費用と時間を費やしてシステム開発に乗り出したものの、途中で想定外の事態に陥ってしまっては、納期の遅延や開発費の増加ばかりか、最悪のケースでは計画自体が頓挫してしまうことすらあり得ます。
DX推進が叫ばれる中、開発の段階でつまずいていては他社に遅れを取り、ビジネスチャンスを逃してしまうことにも繋がり兼ねません。
では、自社のシステム開発を成功に導くためにPoCを実施すべきかどうか。
その答えは、PoCの持つメリット・デメリットを踏まえた上で判断する必要があります。
PoCを実施するメリットとは?
PoCのメリットとは、システム開発における失敗のリスクを軽減し、時間と費用の無駄を省き、効率的に開発を進めることができる点です。
PoCでは開発に乗り出す前に本番と近い環境でテストを実施できるため、新システムの実現可否のみならず、その費用対効果や実用性についても事前に判断することが可能です。
また、PoCを実施することにより事前にユーザーの声を収集できたり、解決すべき問題点を把握することが可能になるため、本プロジェクト実施の際に無駄がありません。
PoCを実施するデメリットとは?
PoCのデメリットとは、その実施規模や回数等によってはPoCを実施しない場合に比べて逆に費用が増加してしまったり、試作段階をはさむために情報が漏洩するリスクがあることが挙げられます。
こういったデメリットに対しては、PoC実施の前にしっかりと計画を立て、情報管理を徹底するなどの対策を施すことが重要になります。
PoCを依頼できるシステム開発会社6選
いざPoCを実施することが決定した後、次に必要になるのはPoCを依頼できるシステム開発会社を探すことになります。
ここからは、PoCに対応している開発会社を6社、その特徴を踏まえてご紹介していきます。
株式会社ファンリピート
株式会社ファンリピートは、「企画・提案力」「高速開発力」「検証力」を武器に、経営戦略の策定からソフトウェア・アプリケーションの開発までを手掛ける開発会社です。
中でも国内初のノーコード・ローコードに特化したシステム開発・導入支援サービス「BOLT」を運営していることから、ノーコード・ローコード開発に強みを持ち、高速開発を得意としているのが特徴です。
こんな企業におすすめ
- 新規事業でWebサービスの検証を実施したい企業
- 社内システム導入/移行に際して検証を実施したい企業
*株式会社ファンリピートの公式サイトはコチラから
NTTテクノクロス株式会社
NTTテクノクロスでは、アマゾンウェブサービス (AWS)環境上にブロックチェーン(分散型台帳)をインストールしたスマートフォンを利用してPoCを実施することができます。
既にブロックチェーンの動作環境が整っているため、利用者は短時間・低コストでブロックチェーンビジネスの検討ができるのが特徴です。
こんな企業におすすめ
- ブロックチェーンのビジネス利用を検討している企業
- ブロックチェーンに精通した開発会社を探している企業
*NTTテクノクロス株式会社の公式サイトはコチラから
デフィデ株式会社
デフィデ株式会社は、ITビジネスコンサルティングやITソリューション・Web・モバイルアプリケーション開発サービスを行う会社です。
デフィデの特徴は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しており、ITビジネス戦略・デジタルマーケティング・データ解析を行うICT Consultingサービスにおいて、単なるコンサルティングに留まる事なく、プロトタイプ開発によるサービス化前の検証を実施している点です。
こんな企業におすすめ
- DXを推進している企業
- ITコンサルティングからPoCまでお願いしたいという企業
*デフィデ株式会社の公式サイトはコチラから
株式会社QES
株式会社QESはクラウドやシステムの開発といったシステムソリューションと、最新のオフィスデザインを提供するオフィスソリューションを強みにしている会社です。
Amazon Web Services(AWS)を用いて、早さとセキュリティを両立したPoCを提供しているのがその特徴です。
数日から1週間程度でQESのAWS環境上に推奨PoC環境を構築してくれるため、自社のセキュリティ基準に準拠しているか、自社のPoC要件を満たす環境かどうかを即座に確認する事が可能です。
こんな企業におすすめ
- 今すぐAWSでPoCを始めたい
- PoC時の乗っ取りリスクが気になる企業
*株式会社QESの公式サイトはコチラから
からくり株式会社
からくり株式会社(Caraquri Inc.)はJINS公式アプリなど、DX支援によるアプリ開発を手掛ける会社です。
UI・UX設計・デザイン制作を含めたアプリ開発に強く、PoCもしくはプロトタイプの制作から対応してくれるのが特徴です。
こんな企業におすすめ
- アプリ開発のPoCを実施したい企業
- 柔軟な発想力と機動力を持つ開発会社をお探しの企業
*からくり株式会社の公式サイトはコチラから
NCDC株式会社
NCDCはAIやIoTといった先端技術を用いてデジタルイノベーションをサポートしている開発会社です。
UI/UX改善のPoCにも対応しており、コンサルタント・エンジニア・デザイナーが多方面からサポートしてくれるのが特徴です。
こんな企業におすすめ
- AI導入のPoCに対応している開発会社を探している企業
- IoT/M2M活用のPoCを検討している企業
*NCDC株式会社の公式サイトはコチラから
【まとめ】PoCの開発会社は得意分野から選ぼう
この記事では、PoCについての基本的な解説と、PoCを依頼できる開発会社6社について、その特徴を踏まえてご紹介しました。
開発会社によって、個々の特徴や得意としている分野が異なりますので、自社のシステム開発の目的にあった開発会社を選ぶことが、PoC実施の成功の鍵となるでしょう。
また、PoCのプロジェクトをどうやってはじめたらいいかわからない。予算のとり方、プロジェクトマネジメントのやり方がわからないなどのお悩みをお持ちでしたらぜひ当社までご相談ください。
システム開発を失敗しないために、弊社が相見積もりの取得までをサポートさせていただくことも可能です。むやみな営業電話などは決して行いませんので、まずは無料のご相談をお待ちしております。
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