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第5章Part2 homeページにページング機能を実装する

bubbleチュートリアルver2 第5章 homeページにページング機能を実装する

目次-全章

第1章 bubbleについて(bubbleの基礎知識からアカウントの作成、アプリ開発まで))
第2章 簡単なアプリケーションを作成する
第3章 各エレメントとレスポンシブ機能について&ヘッダーを作成する
第4章Part1 新規登録・ログイン・認証・パスワードリセットページのページレイアウトを作成する
第4章Part2 新規登録・ログイン・パスワードリセットページにワークフローを実装する
第5章Part1 homeページに投稿表示欄、投稿処理機能を実装する
第5章Part2 homeページにページング機能を実装する
第6章 データベースの設計とプライバシーポリシーについて
第7章Part1 mypageのページレイアウトを作成する
第7章Part2 mypageに投稿表示欄、タブ切り替え機能を実装する
第8章Part1 ユーザーのフォロー、フォロー解除機能を実装する
第8章Part2 ユーザー情報を更新、削除(退会)できるようにする
第9章 ユーザー一覧ページの作成とユーザー検索機能を実装してみる&アプリの微調整とデバッグを行う
終章 チュートリアルのまとめ&よくある質問
目次

5.7 ページングを作成する& Custom States, Custom Eventsとは

ページング要素を作成

グループ「TimeLine」内の下部にグループ「Group_Paging」を配置し、ページングの要素は横並びなので、Container layoutをRowにします。

Group_PagingのLayout設定:
  • Container layout:Row
  • Container alignment: Space between (最も右にあるアイコン)
  • Horizontal alignment: Left
  • Min, Max width:280px, inf
  • Min, Max height:56px, inf
  • Fit height to content: checked

アイコンを配置

bubbleにはアイコンがいくつか用意されています。Group Paging内に Visual elements > ☆ Icon をドラッグし、色を#000000にし(Standard Iconスタイルを変更しても構いません)、名称を「Icon_Prev」にします。

Iconの選択と設定

アイコンを変更するには、Iconをクリックすると複数のアイコンが表示されるので、利用したいアイコンを選択します。リアルタイムでアイコンが変更されるのが確認できます。サイズ、スタイルを調整します。

「Icon Prev」の設定 
Icon PrevのLayout設定:
  • Vertical alignment: center (中央)
  • Make this elements fixed width:checked
  • Width:22px
  • Make this elements fixed height:checked
  • Height:44px

「>」のアイコンは、Icon_Prevをコピー&ペーストし、名称をIcon_Nextにします。

Iconの位置調整

数字を表示するエレメントは、Repeating Groupを利用します。Group Paging内にRepeating Groupを配置し、名称を「RG_Paging」とします。数字を横に表示するため、Type of contentを「number」、Rows「1」、Columns「7」とします。

「RG Paging」の設定

今はRG_Pagingは最も右になっていますが、簡単にグループ内を移動できます。Layoutタブで「Previous」をクリックしたら、Icon_Nextの左側に移りちょうど真ん中になります。

RG_Pagingを移動
RG_Pagingを移動完了

RG Pagingの横幅は、280 – ( 22 × 2 ) = 236px に設定します。最大値の280pxから、Icon Prev、Icon Nextの横幅を引き算したサイズです。

RG PagingのLayout設定:
  • Cell’s container layout: Row
  • Container alignment: center (中央)
  • Vertical alignment: center (中央)
  • Min, Max width:236px, 460 px
  • Min, Max height:44px, inf

RG Pagingの内部にTextエレメント「Page_Number」を配置しスタイルを調整します。

Page_Numberを選択した状態で、表示テキストを編集するエリアで「Insert dynamic data」をクリックします。選択可能な動的データが表示されるので、「Current cell’s number」を選択します。

Page_NumberのLayout:
  • Vertical alignment: top (上)
  • Min, Max width:30px, 44 px
  • Make this elements fixed height:checked
  • Height:44px
Text Numberの配置

投稿入力欄のスタイルは以下の通り設定し、Paging Numberとして保存します。

Style Paging NumberのAppearance:
  • Font:Inter, 600
  • Font size:20px
  • 中央揃え
  • Color:#FFFFFF
  • Word, Line, Letter spacing:0, 1.4, 0
  • Center the text vertically: checked
  • Background style: Flat color, Color #56CCF2
ページング要素が完成

以上でタイムラインページのレイアウトの作成が完了しました。

レイアウト完成例

ページングを設定する

ここまでの設定で、タイムラインの設定は完了しましたが、Repeating GroupのLayout styleが「Fixed number of cells」となっているため5件しかデータを表示できません。そこで、ページングの設定を追加していきます。

プラグインを追加する

便利なプラグイン「Toolbox」をインストールします。Pluginsタブに遷移し、「+ Add plugins」をクリックします。

Pluginsから+Add pluginsをクリック

候補が表示されるので、Filtersの検索欄に「toolbox」と入力し、検索します。Toolboxが見つかったら、Installをクリックします。

Toolboxをinstall

インストールが完了したらDesignタブに戻り、Visual elementsを確認してください。いくつか新しいエレメントが追加されていることが確認できます。

List of Numbersを選択

新しいエレメントの中から List of Numbers を利用します。

画面上のどこに配置しても構いませんが、他のelementの邪魔にならないPagingのグループの近くに置いておくのがいいかと思います。

List of Numbersとは

List of Numbersとは、その名の通り数字のリストを生成するエレメントです。このエレメントには、Tweetを1ページに5件表示した場合、全部で何ページ存在するか設定します。エレメントそのものは画面に表示されません。List of Numbersのプロパティエディタで、以下のように設定します。

  • Start number: 数字リストの先頭の番号なので、1にします。
  • Length of list: 数字リストの長さ。投稿数は変動的な値になるため、投稿数をページあたりの表示数で割った値になります。投稿数を取得するには、Repeating Group Tweet’s List of Tweets:count で取得できます。

たとえRepeating Groupで全てのデータを表示していなくても、Repeating Group Tweet’s List of TweetsでRepeating Groupに設定したデータ全てを指定できます。

  • Increment: 数字リストの増加数。ページ番号のリストのため、1にします。

ここで、Length of listですが、計算式の後に:ceilingをつけることを忘れないでください。投稿数が5の倍数にならない場合、つまり割り切れなかった場合に切り上げをするためです。

ListofNumbersの設定

RG Pagingに数字リストを設定する

List of Numbersでページ番号リストができたので、RG Pagingに数字リストを設定します。RG_PagingのData sourceに、List of Numbersの値を設定します。List of Numbers’s listには先ほど設定した数字リストが保持されているので、この値を設定します。

RG PagingのData sourceを設定

ページ切り替えのワークフローを追加する

最後に、Repeating Groupのページを切り替えるワークフローを追加します。「<」「>」「(ページ番号)」をクリックした場合にRepeating Groupのページを切り替えます。

  • 「<」のワークフロー: まず現在表示されているページが1ページ目だった場合前のページは存在しないので、Conditionalタブでクリックできないように設定します。

Repeating Group is on the first page は最初のページのことを指します。

Icon_PrevのConditional

クリックした時に前のページを表示させたいので、Icon_Prevからワークフローを開始し、Element Actions > Show previous (サーチボックスにshowを入れるとすぐに見つけられます) アクションを選択します。ElementにはRepeatingGroup_Tweetを選択してください。

Element Actions > Show previousを選択
  • 「>」のワークフロー: Icon Prev(<)と同様に、最後のページを表示していた場合はクリック禁止にします。
Icon NextのConditionalの設定

また、クリック時のワークフローでElement Actions > Show nextを選択します。

Element Actions > Show nextを選択
  • ページ番号クリック時のワークフロー: ページ番号をクリックしたときは、現在クリックした番号のページに移動する処理になります。

Page_NumberにAdd WorkflowをクリックしElement Actions > Go to page(Navigationではないので、ご注意ください。)を選択し、現在のセル(Pagingの数字セル)の番号に遷移するように設定します。

Element Actions > Go to pageを選択し、設定する

また、Repeating Group Tweetで表示しているページ番号とRG Pagingのページ番号が異なるときに背景色が変わるように、Conditionalタブで表示を変更します。

Page_NumberのConditional

Custom eventを利用してページ番号の表示を切り替える

ここまでの設定で、アイコンや数字をクリックしたときにRepeatingGroup_Tweetの表示ページを切り替えられるようになりました。しかし今のままだとGroup Pagingの表示内容が変わらず、いつでも1〜7の数字になってしまいます。8ページ目以降があった場合、Group Pagingに8ページ以降の数字が表示されないことになります。

そこで、現在表示しているページ番号に応じて、Group Pagingの番号を切り替える処理が必要になります。この処理はアイコンをクリックしても、数字をクリックしても同様の処理を行う必要があります。このように複数のワークフローから同一の処理を行う場合、Custom eventというワークフローに処理を定義すると、複数のワークフローから呼び出すことができます。

Workflowタブに移動し、新しいトリガーとして Custom > Create a custom event…を選択します。

Custom > Create a custom event…を選択

Custom eventにわかりやすい名称を設定しておきます。Event nameは英語にする必要があります。

Event nameをpagingへ

ページ番号の表示については、現在表示しているページがページングの中心に来るようにします。ただし、1〜3ページ、最終ページ-3 〜最終ページの場合は位置を変えずに表示します。

1234567
1〜8ページで、3ページ目を表示中
2345678
1〜8ページで、5ページ目を表示中
2345678
1〜8ページで、7ページ目を表示中

従って以下のような条件で表示内容を切り分けます。

現在のページ – 3 ≦ 01〜7
0 < 現在のページ – 3 & 現在のページ + 3 ≦ 最終ページ現在のページ – 3 〜 現在のページ + 3
現在のページ + 3 < 最終ページ最終ページ – 6 〜 最終ページ
ページ切り替えの関係

Custom eventにはデータを設定できますので、numberを設定します。このデータはCustom Workflow numberとしてワークフロー内で利用できます。Custom eventを実行するときに、現在のページ番号を渡すようにします。

Type of thingsをnumberへ

Custom Statesを利用して、ページ番号を保持する

ここで、現在のページ -3、現在のページ + 3 の値などを計算し保持しておくためにCustom Statesを利用します。

Custom Statesとは、データベースに保持するのではなく、ページ上に一時的にデータを保持しておきたい場合に利用する変数のようなものです。ページやエレメントに定義することができます。ページが再読込された場合はデータが破棄されます。

ここでは、RG Pagingにfrom、toの2つのCustom Statesを作成します。

RG Pagingのプロパティエディタで i のアイコンをクリックすると、Element inspectorが表示されるので、Custom statesの「Add a new custom state」をクリックしてCustom Statesを作成します。

Add a new custom stateをクリック

Custom Statesはテキストや数字だけでなく、User、Tweetといったテーブルのデータを持たせたり、リストになったデータを持たせることもできます。Create a new stateでState nameをfromと入力し、ここではページ番号を持たせるためnumberを選択します。toも同様に作成し、初期値としてそれぞれ1、7を設定します。

from stateの作成
Custom statesを設定

Repeating Groupのリストに、:until #(数字) と追加すると (数字)番目までの要素を指定することになります。:from #(数字)と追加すると (数字)番目からの要素を指定することになります。

このプロパティを利用して、RG PagingのData sourceを「List of Numbersの from から to まで」に変更します。

RG PagingのData sourceの設定

RG Pagingに表示する数字リストの指定ができたので、それぞれの条件のときにfrom、toの値を変更すれば良いことになります。

Custom Stateの値を変更するには、pagingのStep 1:Element Actions > Set state アクションを利用します。まず、最初の条件 現在のページ – 3 < 0 のときを設定します。Only whenに条件を設定しておけば、条件を満たさないときアクションは実行されません。このアクションをコピーして2,3番目のアクションも設定します。数字リストの最大値を取得するには、(リスト):max を利用します。

Element Actions > Set stateを選択し、設定
同様に2番目のアクションを設定
同様に3番目のアクションを設定

Custom Eventを呼び出す

共通処理の実装が済んだところで、アイコンやページ番号をクリックした時にCustom Eventを呼び出します。Custom Eventを呼び出すには Custom Events > Trigger a custom event アクションを利用します。

Icon_Prev is clicked/Icon_Next is clickedのStep 2にCustom eventを選択して、Workflow thingにRepeating Group Tweetのページ番号を設定します。

Repeating Group Tweetのページ番号を設定

Page_Number is clickedに設定/Actionを以下のように設定してください。

Icon PrevとText Numberにも同様のワークフローを立てる

以上でタイムライン、ページングの設定は完了です。

5.8 ワークフローをフォルダーにまとめる

今までのワークフローは工程数が少なく、フォルダーに入れる方法を紹介しませんでしたが、規模の大きいアプリでは名前は分かりやすくても、ワークフローの数が多ければ多いほどごちゃごちゃになってしまう恐れがあるので、工程ごとにワークフローをフォルダーにまとめたり、色付けをしたりする習慣を身に着けましょう。

ワークフローのページを開くと全部のワークフローがずらりと表示されますが、左にある矢印をクリックすると、フォルダー(自分で作成)毎でソートできますので、非常に便利です。

ワークフローのフォルダー表示
自作したワークフローフォルダー

フォルダーはWhen/Customをクリックしたとき表示される作成(Create a new folder,,,)にてできます。名前は目的や対象エレメントを考慮して付けます。Event colorでは色を付けることができます。フォルダーに分けてもフォルダー内にイベントが多い場合は似た処理を行うイベントを同じ色にしたり、今テストしているイベントの色を付けて目立つようにするなどのために色を使うと分かりやすくなります。

以下は色を付けて明瞭にしたワークフローの一覧の例です。

ワークフローの一覧

この習慣を身に着けると、自分はもちろん、チームメンバーも確認するときに分かりやすく効率が上がるかもしれません。積極的に活用しましょう!

5.9 本章のまとめ

Twitterのメイン機能であるツイートの投稿を通して、テキストおよびデータベースへの登録を学びました。また、複数のデータを表示するためのRepeating Groupの使い方、ページングの実装について実践しました。

実際のプロダクト開発において、特に業務アプリケーション開発では、データの一覧を表示することはよくあります。さらに検索や並べ替えといったエクセルでもよく利用される機能を実装していくこととなります。

そのためデータの一覧表示の基本などを以前の章で復習をしてすぐに使えるようにしておきましょう。

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この記事を書いた人

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2019年の創業から、出版業界・広告業界をはじめ、幅広い業界のデジタル施策を支援。財務管理・顧客管理などの基幹・業務システムから、新規Webサービスなど開発前検証フェーズのシステム導入支援まで、ワンストップでサポートを実施しています。この先も本質的なご提案を通じて、お客様の課題を解決し続けます。

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