ノーコード・ローコードとは?メリット・デメリットやツールを紹介【2023年最新版】
最近トレンドになりつつある開発手法に、「ローコード開発」や「ノーコード開発」とよばれるものがあります。
Bubble、STUDIO、Adalo、Shopify、Wix、など様々なノーコード、ローコードツールが存在します。
ノーコード・ローコードに興味はあるけれど、どのようなものかわからず手を出せていないという方は多いのではないでしょうか。本記事ではノーコード・ローコードの違い、メリット・デメリットや、おすすめのツールを紹介していますので是非参考にしてみてください。
ノーコード・ローコードとは
ノーコード・ローコードとは、システムに必要なコードを全く記述しない、ないしは少ないコード量でアプリケーションやWEBサービスを開発する方法です。非エンジニアや開発の知見が少ない人でも簡単にWebシステムが作れるという共通点があります。
実際にノーコードで作られた開発事例にご興味のある方は、こちらの記事でまとめていますのでご覧ください。
ノーコードとは
通常、Webシステムの開発ではコードを記述しなければならない為、プログラミングのスキルやプログラミング言語知識が必要になります。しかし、ノーコード(No-Code)では、テンプレート・パーツなどを組み合わせて作業を進めるので、コードを書く必要はありません。
そのため専門知識がなくても作成ができ、完成までの時間が短い点が特徴です。
ローコードとは
ローコード(low-Code)では、なるべくコードを書かずに、利便性の高いシステムを作ることができます。ノーコードと比べると、基本的なプログラミングの知見が必要になりますが、コーディングを行うことでより自由度高く開発が可能になります。
基本的にツール側のパーツを組み立てて作るので、ノーコードと同様に完成までの時間を短くできます。
より詳細なローコードについての解説は下記の記事でもまとめていますので、ご興味ある方はぜひご覧ください。
ノーコードとローコードの違い
ノーコードとローコードの違いは、プログラミングの知見が必要かどうかという点にあります。
ノーコードがコードを全く書かずにシステムを作成するのに対し、ローコードでは、一部コードを書いてシステムを構築します。つまり、ノーコード開発においては非エンジニアでも比較的容易に技術の習得が可能です。
ノーコード・ローコードのメリット
ノーコード・ローコードには、それぞれ異なるメリットがあります。特徴を知ることで、自社に適した方法がわかるので、詳しく確認していきましょう。
ノーコードのメリット
ノーコードの主なメリットは、以下の3つです。
プログラミングの技術がなくても作成できる
先ほど解説したように、ノーコード開発ではプログラミングに詳しくない人材のアサインが可能です。専門スキルのない人でもWebシステムを作れるので、社内に専門家がいなくても自社用のシステムが作れるのです。
時間・コストを減らすことができる
ノーコード開発は通常の開発手法と比べ、時間・コストを大幅に減らすことができます。
外注を活用する場合、依頼するシステムの規模によっては、完成までの期間が長くなり、費用も膨らみがちです。しかしノーコードでは、ツール内のテンプレートを使うので、開発期間を短縮できて必要な人員もフルスクラッチの開発より少なくて済むため人件費がカットできます。結果として時間・費用を減らすことにつながるのです。
完成後の機能の追加がしやすい
通常、完成後のWebシステムに機能を追加するには、コードの記述が必要になりますが、ノーコードはツール内のシステムを使って作業をするので、用意された要素の範囲内であれば、すぐに追加ができます。そのため、初期の導入は最低限の機能で行い、運用を通して機能追加して規模を徐々に拡大していく、という運用方法にも向いています。
ローコードのメリット
ローコードの主なメリットは、以下の3つです。
汎用性が高い
ローコードは一部だけでもコードを書くので、業務中に各要素を自在に追加しやすく、足りないものがあればすぐに追加ができます。
つまり、欲しい機能や要望に応じた開発ができる汎用性の高さが魅力です。
既存のシステムと連携させやすい
ローコードに使用するツールは、外部システムとの連携ができます。
外部システムとの連携を考えてコードを記述していけば、社内のチャットツールなどへの通知なども可能です。システム同士の連携を深められることも特徴といえます。
セキュリティ対策が少なく済む
プラットフォーム側でセキュリティ対策が行われており、自分たちで行う対策が少なく済みます。
ノーコード・ローコードのデメリット
ノーコード・ローコード開発には、以下のようなデメリットもあります。
ノーコードのデメリット
ノーコード開発の主なデメリットは、以下の2つです。
大規模な計画には適していない
ノーコード開発は、基幹システムの構築などの規模の大きい計画にとってはベストな開発手法とはいえません。簡単に開発できる反面、複雑な処理が走ったり大人数で一斉に接続するようなシステムには不向きです。
小規模システムや検証フェーズのプロトタイプには向いているので、ノーコードの強みを活かした開発をしましょう。
全体の自由度・拡張性が低い
ノーコードは基本的に自由度・拡張性が低いです。ツール側で用意された範囲内のことしか組み込めないので、機能によっては追加が難しいものもあります。
ローコードのデメリット
ローコードのデメリットは、以下の2つです。
システム設計・作成に関する技術が求められる
ローコードに関わるには、システム設計・作成に関して知っておかなければならず、量が少ないとはいえコードを書く場面もあります。
また、実際にシステム作成を進めるには、事前にシステムの設計を終えておかなければなりません。誰でも参加できるわけではないので、自社にシステム作成技術をもった人材がいない場合は、業務を進めにくいことが考えられます。
使用するツール側への依存率が高い
ローコードで作られたシステムは、ノーコードの場合と同様にツール側の持つ機能に依存する傾向にあります。
ノーコードに比べて自由度を持たせられる一方で、全工程でコードを記述するわけではないので、デザイン面などでの制限があります。
ノーコード・ローコードのおすすめツール
ノーコード開発・ローコード開発の概要を理解できたところで、実務での使用におすすめのツールをご紹介します。
ノーコードのおすすめツール
ノーコードのおすすめツールは、以下の通りです。
Bubble
Bubbleは、テンプレートのライブラリから選んで好きなようにカスタマイズするだけで、簡単に自分だけのウェブサイトやアプリを早ければ数分で構築することができます。ウェブサイトを構築するために必要なすべてのツールがプラットフォームに組み込まれているため、コードを学ぶ必要はありません。
Bubbleについて詳しく知りたい方は下記の記事でもまとめているので、是非ご覧ください。
Webflow
Webflowは、ノーコードでのWebサイト作成に適したツールのひとつです。
マウスで各種パーツを移動させることで、SNSと連携させることなどができ、テンプレートを使うことで、完成までの時間を短縮することができます。
Webflowについて詳しく知りたい方は下記の記事でもまとめているので、是非ご覧ください。
ローコードのおすすめツール
ローコードのおすすめツールは、以下の通りです。
kintone
テレビCMでもお馴染みのkintoneでは、業務効率化用のアプリをローコードで作ることができます。チーム間の対話やデータ・ファイル共有もできるので、効率的に業務を進めることができます。
kintoneについて詳しく知りたい方は下記の記事でもまとめているので、是非ご覧ください。
Microsoft Power Apps
Power Appsは、Microsoftによって提供されるプラットフォームです。ExcelやSharePointなどのデータソースから、カスタムアプリケーションを作成し、組織全体で共有することができます。
テーマ、テンプレート、ドラッグアンドドロップウィジェットにより、プラットフォーム間で一貫性のあるアプリケーションを簡単に設計が可能です。また、Power Apps はクラウドベースであるため、アプリのテストやデプロイも数分で簡単に行うことができます。
Microsoft Officeと同様の操作感覚で簡単に業務アプリを制作できるため、社内でライセンスを持っている場合はオススメです。
その他のおすすめのノーコードツールについては、下記の記事でもまとめているので詳しく知りたい方は是非ご覧ください。
ノーコード・ローコードで開発業務を効率化
ノーコード・ローコードは、Webシステム開発を、従来よりも大幅に効率的、かつ容易に進められる新たな開発手法です。
一からフルスクラッチで開発する場合と比べ、それほど専門的な技術を必要としないので、より短期間で高品質のシステム開発を実施できることが最大の特徴であり、メリットといえます。
ぜひ、自社の業務にノーコード・ローコードを取り入れ、業務のさらなる効率化を図りましょう。
ノーコード・ローコードを使ったシステム開発に興味があり、詳しく知りたいという方はぜひお気軽に以下のボタンからご相談ください。無理な営業電話は一切しませんので、ご安心ください。
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