cake phpとは?Laravelとの違い含めくわしく解説!

cake phpを聞いたことがあっても、理解に乏しい方もいるのではないでしょうか。本記事ではcake phpの概要や特徴について詳しくご紹介します。

「システムを短納期かつ低予算で作成したい」
ローコード開発に興味がある
目次

cake phpとは?

cake phpは、ウェブ系プログラミング言語PHPを利用したフレームワークのことです。フレームワークは型や骨組みといった意味で、利用することでプログラミングの時間を削減できます。

たとえばたい焼きを0から作るとなると、形の形成や模様付けに時間と労力がかかります。しかしたい焼きの型があることで、中身を詰めるだけでかんたんに作れるようになります。

フレームワークもこれと同じです。必要最低限の機能が実装されたフレームワークを使えば、肉付けするだけでプログラムが完成します。

PHPとは?

PHPとは、ウェブサイトやウェブアプリケーションの開発に使用されるプログラミング言語のひとつです。

ウェブサイトには静的ページと動的ページがあります。静的ページはいつ閲覧しても内容が変わらないのに対し、動的ページは閲覧の時間で内容が変わります。PHPはこの動的ページの開発に適しており、ヤフーやフェイスブックなどがわかりやすい活用例です。

PHPはウェブ系向きで需要が高く、初心者やベテラン問わず人気を博しています。

cake phpの特徴

この章では、cake phpの特徴について見ていきましょう。

MVCアーキテクチャで構築されている

cake phpはMVCアーキテクチャで構築されています。それぞれ、以下のような役割をもちます

  • Model…データの処理を行い、変更や修正点をViewに伝える
  • View…Modelが処理したデータを受け取り、ウェブへ出力する
  • Controller…ユーザーの入力に合わせて、ModelとViewを制御する。

このMVCアーキテクチャで構築されることで、開発作業がより効率的になる点がメリットです。

Bake機能が搭載されている

cake phpには、Bake機能が搭載されています。Bake機能とは、PHPのプログラムを自動生成できる機能のことです。

Bake機能を実行すると、対話形式で入力を求められます。それに答えていくだけで、回答結果にあわせたMVC機能搭載のプログラムが自動で作られていく仕様となっており、作業効率が良いのが特徴です。

なお、このBakeは焼くという意味で、製品名のcake phpに関連して名付けられています。

世界中のcake phpユーザーと情報交換できる

cake phpでは、ユーザー同士が情報を交換・共有できるコミュニティーが用意されています。ユーザーは日本国内にとどまらず、世界中から参加しています。このような情報共有が活発なことで、cake phpの不明点の軽減に役立てられています。

cake phpを使ってできること

cake phpを利用することで、具体的にどのようなものが作れるのかを見ていきます。

ECサイト

cake phpはECサイトの作成に向いています。

Amazonのようなログインページや購入ページ、カート機能の実装が容易になります。そのため、実際に多くのサイトの実装にcake phpが用いられています。

ブログサイト

ブログサイトの作成も、cake phpを利用すればかんたんにできます。実際にcake phpの公式サイトでは、チュートリアルとしてブログサイトを作成する方法が公開されています。

現代ではさまざまな企業が、自社の公式サイトとともにブログページを設けています。cake phpを活用すれば、思い通りのブログサイトを作ることができます。

業務システム

業務システムとしてcake phpを活用している企業もあります。具体的には社内専用の情報共有のための掲示板・ファイルの共有プログラム・社内用チャットといったコミュニケーションツールです。

cake phpはウェブ向きのフレームワークとはいえ、必ずしも用途はウェブサイトに限定されません。うまく応用すれば社内の業務を円滑にするツールにもなるのです。

cake phpの習得に必要なスキル

cake phpの習得のために必要になるスキルを見ていきます。

php

cake phpはPHPを利用したフレームワークです。そのためPHPの基礎知識は必要です。PHPの基礎がわからないと、フレームワークへの肉付けすらままなりません。

いくら実装が容易になるフレームワークとはいえ、学習は必要です。学習にも順序があり、まずは土台のPHPを扱えないと、満足にcake phpは活用できないでしょう。

基本レベルのHTML・CSS

cake phpを使うためには、HTML・CSSの一定の知識も必要です。PHPは、HTML・CSSと合わせて使われることが多いためです。

PHPはHTMLコードの中に埋め込んで利用されることが一般的です。世界的に有名なブログCMSのWordPressでも、HTMLコードの中に独自のPHP関数が組まれています。

そのためHTML・CSSの基本的な知識があるか否かで、PHPの習得のスピードは変わってきます。大変ですが、プログラミングは学習順序も大切です。

cake phpはLaravelと何がどう違う?

cake phpの比較対象としてよく挙げられるのがLaravelです。この章では、Laravelとの違いについて見ていきます。具体的にcake phpは、以下の点が特徴として挙げられます。

  • 開発効率に特化し、作業スピードの短縮が図れる
  • プログラミング規約が固く、柔軟なカスタムに対応できない

一方Laravelは、以下の点が特徴です。

  • アップデートへの対応が早く、最新技術やトレンドへの対応が速い
  • 処理速度は若干cake phpより遅く、複数人での作業に向かない

まとめると、cake phpは開発効率やスピードを重視し、複数人の作業を行う企業に向いています。

一方でスピードよりも、実装やカスタムにおける高い柔軟性や、最新の技術やトレンドを重視する企業にはLaravelでの開発がおすすめです。

まとめ

以上、cake phpの概要や特徴についてご紹介しました。

cake phpはフレームワークを検討する際、真っ先に選択肢に入ることは間違いありません。使い方次第でウェブのみならず、さまざまな用途に応用することができます。

ぜひcake phpを使いこなし、開発業務の生産性を高めましょう。

cake phpの導入およびエンジニアの採用を検討している企業様は、以下のリンクから弊社へご相談ください。迷惑な電話なども致しませんので、まずはお気軽にご連絡ください。経験豊富なスタッフがサポートさせていただきます。

Power Platformを使用したシステム内製化事例
無料プレゼント中


   

ダウンロード
こちらからお気軽にどうぞ

「煩雑なExcel管理から脱したい」
慣れ親しんだシステムを使って効率化したい
「大規模なシステム開発を行うためにPoCを行いたい」
「社内のDXを進めていきたい」
シェアする

この記事を書いた人

システム開発の窓口は株式会社ファンリピートが運営しています。
当社では、ノーコード・ローコードを用いたDX支援事業や、プロジェクトマネジメント、コンサルティングなど、規模を問わず20社以上の企業のシステム開発のサポートを行っています。要件定義からリリースまではもちろん、システムの保守・改修までトータルにご支援が可能ですので、気になることがありましたらお気軽にお問合せください。

目次