「Apache」とは?特徴やメリット・注意点などを徹底解説!

Apacheという言葉はよく聞くものの、その概要の理解について乏しい方も多いのではないでしょうか。

本記事ではそのような方に向け、Apacheの概要や特徴をまとめてご紹介しています。Apacheの理解を深めるための参考にしていただければと思います。

「システムを短納期かつ低予算で作成したい」
ローコード開発に興味がある
目次

Apache(アパッチ) とは?

Apacheとは、世の中でも数あるウェブサーバーソフトのひとつです。初めて公開されたのは1995年で、実に20年以上愛され続けている、ウェブサーバーソフトの中でも歴史が長いものとされています。

高機能かつシンプルな操作性に定評があり、設定やカスタマイズも他のソフトに比べて容易です。そのような背景から、法人や個人に関係なく人気を博しています。ウェブサーバーソフトといえばApache、と認識するエンジニアも決して少なくはありません。

Webサーバーソフトウェアとは?

ウェブサーバーソフトウェアとは、ウェブサーバーに導入されたソフトのことです。ウェブサーバーとは、ウェブサイトやウェブアプリケーションの情報を、スマートフォンやタブレットの検索ブラウザーへ送ってくれるサーバーのことを指します。

ウェブサイトやアプリケーションを開くには、特定の情報が必要です。Apacheは、その特定の情報を格納してくれているサーバーです。

ウェブサーバーのかんたんな仕組みとしては、以下のとおりです。

  1. ユーザーが遷移したいページをクリック
  2. ブラウザがウェブサーバーに、情報をリクエスト
  3. ウェブサーバーが、ブラウザに情報を送る
  4. ブラウザに情報が表示される

ウェブサーバーの中にApacheなどのソフトが導入されることではじめて、情報の送受信などウェブサーバーとしての働きを実現します。

Apacheの特徴

Apacheの主な特徴として、以下の2点が挙げられます。

  • 世界中で高いシェアを誇る
  • 拡張機能モジュールが豊富にある

それぞれ解説します。

世界中で高いシェアを誇る

Apacheは、世界的に見ても圧倒的に高いシェアを占めています。2022年5月地点では世界シェア率は約31パーセント。世界中の約3分の1と、絶大な数字を占めています。

参考URL:https://news.mynavi.jp/techplus/article/20220704-2386129/

Apacheは、法人や個人にかかわらず、さまざまな用途で利用されています。そのため、これからウェブサーバーソフトの導入を検討する方にとって、Apacheはまず候補として挙げられるウェブサーバーソフトであることは間違いありません。

拡張機能モジュールが豊富にある

拡張機能モジュールが豊富にあることも、Apacheの大きな特徴です。この拡張機能は、Apacheが公式で公開しているものから、Apacheのユーザーが自ら開発したものまで、種類は多岐にわたります。

Apache以外のウェブサーバーソフトには、拡張機能が少ないものや、カスタマイズ性に乏しいものもあります。一方でApacheはカスタムしやすいソフトとして有名です。

数あるモジュールをうまく利用することで、ユーザーの思いどおりに構築することも可能なのがApacheの大きな特徴であり、人気の理由でもあります。

Apache導入のメリット・デメリット

Apacheを選ぶことは、メリットが大きいといえますが、一方でデメリットがないとはいえません。この章では、Apache導入のメリットとデメリットについて見ていきます。

メリット

Apache導入のメリットは以下のとおりです。

  • OSに依存しない
  • 無料で利用できる

それぞれ順を追って解説します。

OSに依存しない

Apacheのメリットとして、OSに依存しないことが挙げられます。

他のウェブサーバソフトでは、ものによってOSの違いでエラーや作動不良が生じる場合もあります。その点Apacheは、さまざまなOSで使用することを前提に作られているため、OSの違いで動作不良が生じる心配はほとんどありません。

iOSやWindowsOS・Unixなど代表的なものでも、幅広く利用できることがメリットといえます。

無料で利用できる

Apacheはオープンソースのウェブサーバーソフトとなっているため、誰でも無料で利用できます。

サイトやアプリケーションを公開したいとき、ウェブサーバーソフトにかかる費用を気にしなくて済むのは、ユーザーにとって大きなメリットとなるでしょう。

デメリット

Apacheを導入するデメリットとして、主に以下が挙げられます。

  • メモリの消費量が多い
  • 相談窓口などのサポートは手薄い

メモリの消費量が多い

Apacheのデメリットとして挙げられるのは、メモリの消費量が多いことです。Apacheはブラウザからのリクエストを受信するたび、処理が実行される仕組みとなっているためです。

多くの処理が短時間で繰り返されれば当然メモリの消費量は増大し、メモリに負荷をかけてしまいます。そうなると動作が重くなり、スペックの高いデバイスを使用するユーザーでない限り、ストレスを感じることがあるかもしれません。

相談窓口などのサポートは手薄い

Apacheについて、わからないことを質問したいときの相談窓口はありません。これは無料であるがゆえデメリットとも捉えられます。

とはいえApacheは世界中でも圧倒的なシェアを誇るソフトのため、ネット検索すれば必要な情報にたどり着くケースが大半です。これまで大きな不具合が公表された事例も少ないため、相談窓口やサポートの手薄さの懸念はそれほど気にしなくても問題はなさそうです。

Apache導入の際の注意点

Apacheを導入する際は、Apacheが目的に見合っているかを見極めましょう。

Apacheの競合として、Nginxがあります。ApacheとNginxは、どちらもウェブサイトの表示に必要な情報をやり取りするためのソフトです。

Nginxの持つメリットとしては以下のようなものが挙げられます。

  • 膨大な量のリクエストの処理に強く、メモリの消費量が少ない。
  • キャッシュ性能に優れており、サーバへの負荷が最小限で済む。
  • 静的サイトの表示やリクエストの中継、アクセスの分散など、ウェブサーバとしての基本動作が速い

Apacheはすべての性能を均等に備えたバランス型のウェブサーバーソフト、一方のNginxはウェブサーバーとしての一般的な機能に長けている専門化型のウェブサーバーソフト、という違いがあります。

動的サイトより静的サイトがメインかつメモリ消費量を抑えたい場合はNginx、動的コンテンツも扱うならApache。というように目的に合わせたウェブサーバーソフトを選ぶことが大切です。

Apacheが組み込まれたレンタルサーバもある

ウェブサイトやアプリケーションを公開する際、レンタルサーバーを利用することとなるでしょう。そのレンタルサーバーには、最初からApacheが組み込まれたものもあります。

具体的には、代表的なサーバー会社では、CPIロリポップなどが挙げられます。Apacheは拡張機能モジュールが豊富で実装の自由度も高く、その使い方もインターネット上に星の数ほど公開されています。

ウェブサーバーソフトについての知見がなく、これからウェブサイトを作りたいと考えている方は、すでにApacheが組み込まれたものから選ぶのもおすすめです。

なお、弊社ではウェブサーバーソフトについての相談も承っております。以下のリンクから無料で相談できますので、お気軽にご利用ください。

Power Platformを使用したシステム内製化事例
無料プレゼント中


   

ダウンロード
こちらからお気軽にどうぞ

「煩雑なExcel管理から脱したい」
慣れ親しんだシステムを使って効率化したい
「大規模なシステム開発を行うためにPoCを行いたい」
「社内のDXを進めていきたい」
シェアする

この記事を書いた人

システム開発の窓口は株式会社ファンリピートが運営しています。
当社では、ノーコード・ローコードを用いたDX支援事業や、プロジェクトマネジメント、コンサルティングなど、規模を問わず20社以上の企業のシステム開発のサポートを行っています。要件定義からリリースまではもちろん、システムの保守・改修までトータルにご支援が可能ですので、気になることがありましたらお気軽にお問合せください。

目次